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注目の谷本観月(たにもと みづき)選手・天満屋3枚目の切符獲得。注目の岩出玲亜(いわで れいあ)選手とともに名古屋ウィメンズマラソンを振り返る(福士加代子・上原美幸・前田彩里・池満綾乃)

 

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名古屋ウィメンズマラソン2019注目してた谷本観月選手と岩出玲亜選手 

名古屋ウィメンズマラソン2019が

3月10日に行われました。

20年東京五輪代表選考会の

MGC(今年9月15日)出場権を争う

MGCシリーズの女子最終戦として行われ

新たに5名の選手が

MGCファイナル出場の切符を獲得しました。

これで14名のランナーが

代表選考会へ出場可能となりました。

残るは海外などのレースでの

ワイルドカード狙いの選手が

数名加われるかどうかにかかっています。

 

名古屋ウィメンズマラソンは

心配された天候がスタート時に雨にならず

中盤まで走りやすい環境が整ったのも

MGCファイナルの切符を獲得できた人が増えた要因のひとつとなったかもしれません。

 

あとは、

選手のモチベーションの高さと、

ペースメーカーの上手いペースメイキングにもあったかもしれません。

 

このブログで注目してたのは、

www.nekopuro.com

 天満屋3枚目の切符をとるんじゃないかと、

巷の評価はさておき、

前評判が高くなかった谷本観月選手に

歩んできたレースなどから、

高い可能性をみていたので、

名古屋ウィメンズマラソンでの飛躍を期待していたのと、

www.nekopuro.com

 

10代からのトップランナーの資質と、

MGCの切符を持って、

名古屋へ再度挑戦してきた

岩出玲亜選手に注目していました。

 

岩出選手は日本人最上位でゴール、

谷本観月選手も

途中転倒しながらも、

見事にMGCの切符を獲得しました。

 

 

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気持ちの強さが谷本観月の強さ

 

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名古屋ウィメンズマラソン2019で

北海道マラソンでは

積極的にペースメーカーを抜かしてまで

先頭を走った谷本観月選手でしたが、

今回は、MGC獲得を意識して、

ペースメーカーの2番目の集団に

最初からつき、そこから前に食らいつこうというレースを狙っていたことが

ひしひしと伝わってきました。

途中15キロの給水地点で

転倒してしまい、その第2集団からも遅れそうになりましたが、

冷静に追いつき、そのなかで粘りの走りをみせてくれました。

 

谷本選手は、

天満屋では、小原怜選手や、前田穂南選手などに続いて、

昨年マラソンデビューを果たしましたが、

スピードでは小原選手や前田選手と比べると

身長も低い分、ストライドの差などあって

まだまだ厳しい部分があるのは課題なのはみてとれます。

もともとスピードランナーな小原怜選手や、

スピードがついてきてそれを高くキープできる前田穂南選手と比べると、

今は3番手なのかなっていうのもありますが、

2018年に大きく成長しているのが、

積極的に食らいついていく姿勢です。

スピードが課題で、

駅伝などでは、他のトップランナーと比べると

スピードについていけなくなるのは駅伝をみていても感じましたが、

クイーンズ駅伝2018の1区でも、

全国都道府県対抗女子駅伝2019の1区でもそうでしたが、

スピードで負けていても、

スパート合戦で厳しくとも、

食らいついて前へ前へと進む姿勢が印象的で、

落ちてくる前の選手を拾いながら

順位をあげていくという走りができていました。

それに加えて、

北海道マラソン2018では

ペースメーカーより先にいって

行けるところまで前へ前へと先頭をひた走る姿や、

山陽女子ロードレース2018では

スピードでグイグイ他の選手を離して走っていく前田穂南選手を

福士選手や、小原怜選手らと競り合いながら引っ張るかたちで、

2番手で追いながらも、

最後までトップ選手と競いながら、

気持ちの強さを前面に出しながら走る姿が印象的だったので、

名古屋ウィメンズ2019では

期待してました。

ペースメーカーが外れるまで、第2集団も

落ちていく選手がいる中で、

今回は第2集団からと自重した前田彩里選手や

池満綾乃選手と

日本人が3人に絞られてペースメーカーが外れました。

外れてからも積極的に前を追い、前田選手と競りながら、

先頭集団を30キロ手前まで走っていた上杉真穂選手らを拾いながら

前を懸命に追いかけました。

設定タイムで

第一集団と第二集団とでは、

30キロ通過時で1分30秒以上空いていたので、

そこから前を追うのは難しかった中、

前田彩里選手と競りながら、走れたのが

結果MGCにつながったと思います。

40キロ越えてのスプリットは日本人2番目だったみたいだし、

最後まで懸命に前を追えたのは

やはり谷本選手が気持ちが強いから。

スピードの課題はあっても、

気持ちの強さがあるので、

今後にも期待したい。

前田彩里選手の方がもともと実力者なので、

結果前田彩里選手には3秒先着を許してしまったが、

2時間25分28秒でゴール。

自己ベストを北海道から、6分近くも更新してきたところをみると

間違いなく成長を示せている。

 

同僚の小原怜選手や前田穂南選手に食らいつくかたちで、

MGCまで頑張ってもらいたい。

間違いなく谷本選手は

マラソン向きの選手なので、

期待したいです。

 

天満屋としては

小原怜選手・前田穂南選手が競り合いながら

それを追い続ける形で谷本観月選手がマラソンで結果を残してきて、

ハーフで今頑張っている松下菜摘選手や

期待のルーキーとして三宅紗蘭選手などが頭角をあらわしている。

クイーンズ2位の力は本物になりつつあるし、

全国都道府県対抗駅伝2019の2区区間賞の西脇舞選手らも含めて、

どの選手も競いながら高いレベルになりつつある。

 

それを象徴するような

名古屋ウィメンズマラソン2019の

谷本観月選手の走りに

拍手を送りたいと思います。

転倒しながらも

見事なMGC獲得でした。

 

 

 

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 岩出玲亜の気持ちの強さと、潜在能力の高さ

 

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 MGCの切符をすでに持ってのレースとあって、

今回のレースを意欲的に臨んできた岩出選手だっただけに、

序盤から先頭集団に入って

積極的なレースを進めました。

トップ集団で走る力は十分にある選手なだけに

20キロ付近までは余裕あるレースにみえました。

30キロ手前付近からは、

一緒に走ってた日本人選手の上原選手や福士選手よりも先に

厳しい表情になって走ってましたが、

ペースメーカーが離れて、

集団がばらけはじめて

日本人選手がおいていかれはじめた中で、

福士選手が前を行く中で、

急激に福士選手からも遅れることなく、

粘りの走りを単独でできてました。

 

道路が広かったため

少しロスしても

歩道よりを走りたいのかなって感じなコースどりでしたが、

気持ちを切らすことなく、

差があったところから徐々に前との差を詰めて

福士選手や外国人2選手を抜いてスピードアップできたところなどに

気持ちの強さも垣間見れました。

 

スピードも力ももともと高い選手なので、

気持ちさえ高く持ち続けれれば、

さらなる進化も期待できると思います。

やってきていることが間違っていないと

実感できたのはMGCに向けて

良いレースになったのではないでしょうか。

結果5位でしたが、

日本人1位ということは

岩出選手にとって

良いステップになっていくのではないかと考えます。

岩出選手にとって、

日本人最先着が意味あるレースでした。

 

 

 

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 福士加代子が戻ってきたMGC獲得

 

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年齢などを考えても、

やはりこの人は日本屈指のスピードランナーで

トップランナーのひとりなんだなって印象が強いです。

スピードはまだまだトップクラスで、

30キロまでならば

世界のスピードにもついていける力でいえば

屈指だと思います。

 

大阪国際女子マラソンでの転倒から中41日での

レースとなったが、

福士選手レベルになると

さほど影響がなかったように思えます。

 

30キロ以降

苦しくなってスピードアップは難しかった中、

前をおっていたので、

ここにかける意欲の高さを

気持ちは強かったんじゃないかなって思います。

 

ただ、年齢とともに、

しばらくのブランクもあって、

練習量という面でおいては、

難しくなってきているのもあるとは思いますが、

それが終盤での、

岩出選手に日本人トップを譲ってしまったことなどにも

つながっているのかなとも思えます。

上積みがなかなか難しい中、

ベテランの域に入ってきてます。

それでも、MGCの切符をとって

9月に福士選手がいるのといないのでは違うと思います。

本格復帰して間もないので、

その分では9月に上積みも期待できそうです。

 

レース後の明るいインタビューは

彼女らしく

今後もトップ選手として

マラソン界を盛り上げてもらいたい選手です。

 

大阪の転倒・リタイヤからの

見事なMGCの切符獲得でした。

拍手したいと思います。

 

 

 

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 上原美幸がマラソン2戦目でも成果をMGC獲得

 

 

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16年リオデジャネイロ五輪の5000メートル代表

にもなった上原美幸選手は

昨年のベルリンマラソン2018に次いでの

2度目のマラソンに挑戦。

自己記録を更新する2時間24分19秒で、

MGC切符を獲得しました。

昨秋のベルリンマラソンで初マラソンに挑戦し、

2時間25分台と潜在能力の高さを示していましたが

2戦目となった名古屋の前にも

ベルリン同様、

本格的なマラソン練習の強度でいえば、

まだまだ練習量を積めていない状況。

そんな中ベルリン同様

トラックで培ったスピードをマラソンに生かした

潜在能力の高さだけで走りきった印象です。

 

能力の高さは間違いないので、

練習がさらに積めれば、

30キロ以降スピードアップに対応できるようになっていけそうです。

それでも、

30キロ以降のスピードダウンを

最小限に食い止めて、

粘り強く最後まで走れたのが、

日本人3番目でゴールでき、

MGCの切符獲得につながったんじゃないかなと思います。

 

後半スピードアップできるようになれば、

他の選手にとっても脅威の選手だと思います。

まだキャリアが浅いので、

MGCに向けてどれだけ練習がこなせるかにかかっています。

 

今後間違いなく上積みできる選手なので、

期待したいと思います。

 

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前田彩里・実力はまだ上も安全運転で確実にMGC獲得

 

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初マラソンの大阪国際女子マラソン2014で

一般参加ながら、いきなり
2時間26分46秒で総合3位日本人では2位に入り

 2度目のマラソンの

名古屋ウィメンズマラソン2015では

給水所で天満屋の小原怜選手と交錯し転倒し、

左手首を骨折しながらも、

 先頭集団に食らいつき、

2時間22分48秒の好タイムの2位でフィニッシュ

日本人選手では最先着でゴール

世界陸上北京大会への代表にもなっていた

前田彩里選手でしたが、

左足首の手術や、右アキレス腱を痛めたりと

ここ数年怪我に苦しんできた中で、

このレースは無理をしないで確実にMGCの切符を取るためのレースに

こだわった印象でした。

過去の前田彩里選手の力を考えれば、

間違いなくトップ集団につけてレースを進めるタイプなだけに、

本人も、コーチなども含めて、

意地やプライドよりも

ここをステップアップのきっかけのレースと割り切って

レースを進めた印象が強いです。

30キロ以降、

思ったよりキツかったみたいですが、

それでも前を谷本選手と競りながら追って、

谷本選手に先着して確実にMGCをとれたことが復活に向けて価値があるレースだったと思います。

実力からしても、

9月にはもう一段上に持ってくると思います。

練習量などを抑えて、

レースでも抑えて、

怪我と体調を整えながら、

確実に掴んだMGCの切符です。

 

強い前田彩里選手の

復活への第一歩となりそうです。

 

遅咲きの長距離ランナーへ池満綾乃もMGCの切符を獲得

昨年の大阪国際女子マラソンより

フルマラソンなどを立て続けに走ってきた

池満綾乃選手も

2時間26分07秒で日本人6番目でゴール

MGCの切符を獲得しました。

 

もともと1500mとかをメインに走ってきた中で、

長距離に転向してきました。

遅咲きの長距離ランナーとして

昨年フルマラソンにハーフマラソンに

しっかりレースに出てきて走りました。

今回自己記録を5分ほど縮めて、

前田選手や谷本選手から徐々に離れても、最後まで

大きく落ち込むことなく

走りきりました。

昨年フルマラソンをはじめたばかりなので、

遅咲きながらマラソン向きの選手です。

走るごとに強くなってきているので、今後も期待したいです。

 

 

 山陽女子ロードレース(ハーフマラソン)2018の上位順位

 

昨年12月の岡山で行われた

山陽女子ロードレースに出場したメンバーをみると

MGC獲得者も多く出ていたことがわかります。

地方のマイナーレースで

全国放送とかされてないと思うのでもったいない感じもします。

トップランナーが毎年多く出ているレースなので、

これから注目されていくレースになれば良いなと思っています。

 

① 前田 穂南  

② エリー・パシュリー

③ 小原 怜 
④ 山ノ内 みなみ
⑤ 谷本 観月 
⑥ 福士 加代子 
⑦ 菊地 優子
⑧ 猪原 千佳 
⑨ 中野 円花
⑩ 鈴木 千晴 
⑪ 上杉 真穂
⑫ 松山 芽生
⑬ 吉冨 博子
⑭ 池満 綾乃
⑮ 野村 沙世
⑯ 佐藤 奈々
⑰ 松下 菜摘
⑱ 岩出 玲亜
⑲ 沼田 未知
⑳ 後藤 みのり

 

 

 

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