連作障害とは、
野菜などを栽培するときに、連作はダメだとか聞いたことありますよね。
「連作障害」とは、同一作物(同じ科の野菜)を同じ圃場で繰り返しつくり続けることによって生育不良となり、収量が落ちてしまう障害のことです。
同じ作物をつくり続けると、土壌の成分バランスが崩れるだけではなく、その作物を好む菌や病害虫の密度が高くなるため、微生物に偏りが出てその科特有の病気になりやすいのです。
なので、連作が起きないように場所を変えましょうとかそういうのが言われますね。
大きな場所ならばそういうのが可能かもしれません
小さな家の庭や小さな畑では、なかなかそういうのが無理だと思います。
そんななかで、一年を通して相性の良いものを育てると、次の年同じものを育てても
連作障害が起きにくいというのが言われています。
土の中の栄養分などが偏ってしまったり、その野菜に特有の菌などが偏ったりするのが
問題になっているので、春から秋までと、秋から春まで偏った栄養が次に生育する野菜などに必要な良い土壌条件だったとしたら、次に育てるものがその偏った栄養の土で
効率よく育ったり、好む土壌であれば問題ないし、逆に良く育ち、また次の植物への良いバトンを渡してくれることになります。
そういう相性の良いものを順番に植えることで、逆に強い土壌にしていくという
考え方があります。
相性の良いものを一緒に植えて害虫や土壌障害などから自然の力で育てていくコンパニオンプランツとかとも同じ考え方だと思います。
相性の良いものを一緒に植えたり、相性の良いものを季節ごとにリレーさせたりすることによって連作障害などから強い土壌を作っていくっていう考え方は、小さな家の庭や小さな畑では必要な考え方だと思います。
では、どういう風にしていけばうまく育てていけるのか調べてみます。
Sponsored Link
前の植物(野菜)が残してくれた財産を、次の植物(野菜)が活かして成長する
自然で育っている草(雑草)はいろんな種類の雑草が入り乱れて育っています。
自然の世界ではそこの土にあった植物しか生育できないわけで、自然淘汰されているわけです。
お互いに自分の必要としている栄養分があるものをうまく使い分けているわけです
つまり雑草と同じように、それぞれその土壌に適したものを一緒に栽培するコンパニオンプランツみたいな考え方は連作障害にたいしてのひとつの解決策でもあります。
それぞれの植物が大きく育ったり、大きな実をつけたりするのに必要な栄養素や環境というのが違っていて当然だからです。
では相性の良い植物(野菜)を季節ごとに順番にという考え方は、すでに相性が良いもの同士なので、前の植物(野菜)の残してくれたものを次の植物(野菜)がそのままうまく活かすという循環がすでにできています。
なので前の植物(野菜)の根などをそのまま残したり、前の植物(野菜)が終わったあとも耕すことなくそのまま植えて育てていくという素人でも楽チンな非常に理にかなった栽培の仕方になります。
前の植物(野菜)の残してくれた財産が何かをしっかり把握しておけば次の植物(野菜)がその財産を使って大きく成長していければ効率的という考え方です。
Sponsored Link
夏場はキュウリ、冬場はブロッコリーやカリフラワー
夏場にキュウリを育てた土壌で、冬場にブロッコリーやカリフラワーを育てる
アブラナ科の野菜が土壌を消毒やセンチュウの駆除をしてくれます。
ブロッコリーとカリフラワーは相性がいいので一緒に育てる方がさらに土壌を良くしてくれます。
さらにネギはこの3つの野菜と相性が良いので1年を通して混栽することで、ネギが土壌の消毒の役目などを果たしてくれます。
ネギ自体が虫などが嫌うので混栽に向いています。
Sponsored Link
夏にキュウリ、冬場にエンドウ
夏にキュウリのパターンでもうひとつ。
キュウリの後にエンドウを育てる。
キュウリの残した栄養分の土壌でエンドウが十分育つのでいいですし、エンドウの残した土壌は生育を阻害する物質が多く出ているのですが、その物質をキュウリが苦としないのでキュウリがエンドウの土壌をリセットしてくれるので相性がすごく良い組み合わせです。
キュウリを夏に挟んで、1年目冬はエンドウ、そして夏はキュウリで。
2年目の冬はブロッコリーやカリフラワーそして夏はキュウリで。
3年目冬はまたエンドウなどとバリエーションをかえてみると、さらに良さそうな気がしますね。
試してみる価値があると思います。
また調べてみます
Sponsored Link