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めぞん一刻・第12話『行きがけの駄犬』より

 

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 めぞん一刻についていろいろと掘り下げていこうと思っています。

前回のお話はこちら ↓

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今回はめぞん一刻・第12話『行きがけの駄犬』から、注目すべきやりとりをみていこうと思います。

このページの引用元は 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』 

めぞん一刻・第12話『行きがけの駄犬』よりになります。

以降 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

五代くんがシラフで管理人さんに告白し、バイトに明け暮れた貧乏学生を謳歌しています。

そんななか、一ノ瀬のおばさんの息子の賢太郎くんが夏休みどこにもいけないから、夏休みの宿題の旅行の地図の宿題ができないと、五代くんに悩みを打ち明けます。

五代くんも実家が定食屋で、旅行などとも縁がなかったので賢太郎くんに同情し、海水浴に連れて行ってあげることを約束します。

賢太郎くんは喜んで、管理人さんも誘い、管理人さんも行くことになって五代くんは喜びますが・・・・。

 

管理人さんが郁子ちゃん(姪)を、一の瀬のおばさんが三鷹さんを誘って、三鷹さんの車で三鷹さん、五代くん、響子さん、賢太郎くん、郁子ちゃんの5人で海に行くことになり・・・

 

 

五代くん 「平日に海水浴とはお暇ですねー。」

 

三鷹さん 「サラリーマンと違って、時間に融通がきくんですよ。学生さんほど暇じゃあないですけどね。」

 

五代くん 「いえいえ、ぼくもバイトで忙しくて」

 

三鷹さん 「ほほー、車でも買うんですか。」

 

五代くん 「そんなうわついたもんじゃないです。生活費ですよ」

 

三鷹さん 「ほほー、いまどきめずらしい。大変でしょう」

 

五代くん 「若いうちに苦労するのはいいことですよ。ぼくは若いですから。」

 

三鷹さん 「はっはっは、若さだけはかないませんね。」 

 

五代くん 「若さは可能性ですから。」

 

一の瀬のおばさん (むなしいねー。ありもしない将来性タテにとって・・・)

 

笑う五代くんと三鷹さんをみながら

 

響子さん(も~~~、おかしくもなんともないわ。)

 

出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

男同士の見栄と意地の張り合いをスマートに上から言う三鷹さんと、必死に対抗しようと背伸びする五代くん。

優雅な社会人と、貧乏学生との三角関係になりそうな予感で響子さんもはやくも疲れを感じています。

 

9話の五代くんのお酒の勢いでの告白から、10話から三角関係の流れとドンドン三角関係の話で進んでいく展開にラブコメの面白さが出てきたと言えそうです。

 

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そんななか三鷹さんの車に、郁子ちゃんと賢太郎くんが黙って惣一郎さん(犬)を隠してのせて海に連れていってたのが、響子さんにバレます。

犬が乗っていることで三鷹さんが急に顔色が悪くなり、途中で車を止めてやすみます。

 

響子さん 「運転は疲れるのよ」

 

五代くん 「なんか顔色悪いですね。」

 

三鷹さん 「すぐに治りますよ・・・」

 

出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

三鷹さんは響子さんたちを車の中に戻して、五代くんに話がしたいと切り出します。

五代くんは身構えますが、三鷹さんは「五代くんきみ運転できる?」と相談されます。

 

三鷹さんは五代くんにだけ自分が幼児体験ですごく犬がダメになったことを打ち明けます。

 

ライバル?に弱みをみせるが、好きな女性にはそんな姿をみせれないという三鷹さんのプライド的なものも垣間見れる一コマです。

 

女性にはかっこいい自分だけをみせたいという三鷹さんのプライドもみえて、五代くんにしても、三鷹さんにしてもやはり男というものはプライドにこだわりすぎな部分があって、そこが男の弱さでもあり、男の自分を大きくみせようという意地みたいなものも垣間見れて、男ってかわいい生き物だなというのが伝わる一コマといえそうです。

 

なんでも余裕があって、完璧に近いっていう三鷹さんにそういう弱みがあるっていうのも人間らしい一面で三鷹さんがかっこいいだけの男でないのはある意味魅力的かもしれません。

 

これからも、めぞん一刻に興味をもっていただければ幸いです。

 

 

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