めぞん一刻についていろいろと掘り下げていこうと思っています。
前回のお話はこちら ↓
今回はめぞん一刻・第15話『複雑夜・・・・』より、注目すべきやりとりをみていこうと思います。
このページの引用元は 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』
めぞん一刻・第15話『複雑夜・・・・』よりになります。
以降 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
15話はいきなり三鷹さんと響子さんがデートにっていうことで話がはじまります。
五代くんは響子さんを誘おうと映画のチケットを用意していたのに、渡せずに三鷹さんとデートに行く響子さんを見送ることになります。
チケットが余ってしまった五代くんは友人の坂本に電話して、「彼女がいればおまえになんか電話せんわ」というのをある女性に聞かれてしまいます。
そしてその女性に声をかけられます。そして映画の指定席を持っているのも気づかれています。その女性というのが、七尾こずえちゃんという五代くんと同じバイトにいた女性でした。
こずえちゃん 「うわぁ いいなー指定席。私、その映画見たいんだ・・・いいな」
五代くん「あの・・・行きます?」
こずえちゃん 「うわーほんとに。悪いわあ、無理に誘わせたみたい。」
五代くん 「いやー、ぼくもひとりで困ってたから・・・」
出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
こずえちゃんしたたかです。
っていうか、普通にこずえちゃんは五代くんが気になる存在だったのでしょうか、不思議少女のこずえちゃんの登場で、五代くん、響子さん、三鷹さんの三角関係から、響子さん、五代くん、こずえちゃんといった三角関係まで発展しそうなにおいで、さらにラブコメの要素をにおわせます。
ただこずえちゃんは不思議少女なので、ただ映画がみたかっただけという可能性もなきにしもあらずというのが・・・。
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そんななか、五代くんとこずえちゃんが映画館に向かう途中で、三鷹さんと響子さんに出会います。避けようとした五代くんに三鷹さんが気づき声をかけます。
三鷹さん 「あれ。五代くんじゃないか、きみもデート?すみにおけないね」
そう言われると、こずえちゃんはスッと五代くんと腕を組みます。
あわてる五代くんをかたわらに、
こずえちゃん 「行きましょ、映画に遅れちゃう」
それを見送った響子さんは
(好きだって言ったくせに・・・あんなに若くてかわいいガールフレンドがいるんじゃないの・・・私をからかったんだわ。ひどい・・・女心をもてあそんで・・・)
響子さん 「許せない」
声に出して怒ってしまう響子さんを
三鷹さんはこわかったとドキドキしてしまいます・・・。
出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
こずえちゃん、天然なのか、それとも小悪魔なのか、なかなかのキャラクターです。
不思議ちゃんですが、あざとさも少しあるようでなかなかのキャラクターです。
でも恋愛には疎いタイプのこずえちゃんが今後も波乱を起こしていくので、さすが数字の7を持つ女だけあって、めぞん一刻の主要人物のひとりです。
五代くんの腕を組んだり、さりげなく映画館で寄り添ったり、カップルがイチャイチャしている暗い公園に誘ったり、「また会ってくれる?」と五代くんに言ったり、こずえちゃん本人はそこまで意識してなさそうですが、五代くんは俺に気があるのかな?とかキスくらい?と少し揺さぶられている感じが、優柔不断の五代くんが出始めている感じです。
響子さんは五代くんにカチンときているようで、三鷹さんとのデートの最中も、心ここにあらずになっていたようです。
言い寄ってくる男が他の女にもという風に感じている響子さん。
ヤキモチ焼きな面が出ています。
響子さんは独占欲も強い女だというのもこういう部分からわかります。
二つの三角関係がスタートしたわけですが、このつかずはなれずの関係がラブコメの面白さかもしれません。
ちなみにこずえちゃんは三鷹さんから君たちもデートと言われて、デートって言われたことに喜んで、デートって腕を組むものくらいにおもってとっさに腕を組んでしまったのかもしれないという、不思議ちゃん、天然な子でもあるかもしれません。
そんなこずえちゃんが今後も五代くんと響子さんの間に入ってかき乱すのも必然と言えば必然かもしれません。
響子さんはこずえちゃんをみてあんなに若いと言いましたが、
響子さんと五代くんは2つ違いくらいです。
さらに五代くんは一浪しているので、こずえちゃんとはひとつ違いということで、響子さんより3つ下のこずえちゃんということになりそうです。
なので、大学生になったばかりのこずえちゃんのことをあんなに若いというのはかなり大げさかもしれません。
こずえちゃんが幼いという意味で若いというなら納得がいく発言です。
これからも、めぞん一刻に興味をもっていただければ幸いです。