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めぞん一刻・第18話『キャンパス・ドール』より

 

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 めぞん一刻についていろいろと掘り下げていこうと思っています。

前回のお話はこちら ↓

 

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今回はめぞん一刻・第18話『キャンパス・ドール』より、注目すべきやりとりをみていこうと思います。

このページの引用元は 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』 

めぞん一刻・第18話『キャンパス・ドール』になります。

以降 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

五代くんが大学生になってあっという間にはじめての学祭のシーズンとなりました。

押しに弱い優柔不断な部分や流されやすい五代くんはふとしたきっかけで人形劇クラブに入部しています。

手先が器用な五代くんは人形作りにも活躍していました。

管理人の響子さんから『大学祭いってもいいですか?』と聞かれ、響子さん一人で五代くんの大学祭にいくところからはじまります。

 

坂本くん 「見違えちゃいますねー。そこらへんの女子学生より若くみえますよ」

 

響子さん 「あらいやだ、ほんとに若いんですよ」

    「でもだめねー。一度所帯もつと生活臭がにじみでちゃって」

 

出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

管理人の響子さんは未亡人って言えども、一浪して大学に入学した五代くんの2つ上くらいの年齢です。

このとき21歳くらいですかね。

だから大学生より若くみえるっていうのもおかしくないかもしれません。

高校卒業して音無先生と付き合って、結婚して、それから数ヶ月で旦那さんが先立って、未亡人になってから、数ヶ月して一刻館の管理人さんとなって、それから1年数ヶ月がたったのがちょうどこの話のころってことになります。

響子さんも普通なら大学生だったかもしれない年齢ですから、大学の学祭に行きたいという気持ちになったのは自然のことだったのかもしれません。

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そんな響子さんが五代さんの人形劇クラブを探してやってきます。

人形劇をみている響子さんをみた黒木さんが『彼女、どっかで見たことがあるなー』と響子さんのながめています。

人形劇が終わって

五代くん 「やっだな~、来てるんならひとこと声かけてくだされば・・・」

 

響子さん 「劇の邪魔しちゃ悪いから・・・」

 

話している二人に近づく黒木さん、人形劇のお姫様を片手に

黒木さん 「似てますね」

人形劇クラブの女子メンバーなども同意で色めきます。

クラブの女の子「そーいえば、お姫様のメイクしてる姿、執拗だったわね、恋人の人形だったのかー」

 

響子さんと五代くんに気まずい空気が流れそうになったとき

 

五代くん「うちの管理人さんだよ」

響子さん「そうなんです、恋人なんてそんな・・・」

出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

 

自分に似たお姫様の人形を作って、執拗にメイクまできれいにしているって、恥ずかしいけどきっと嬉しいはすなんですよね。

響子さんは一応五代くんから「好きです」とは言われているので、きっとまんざらでもない気持ちがある中で、煮え切らないのは彼女が未亡人で、今はまだ振り切れていない過去があるから。

そんな部分が響子さんをなかなか素直にさせてくれない、恋愛などと向き合えない部分にもすることになります。

 

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その後人形劇に参加してみませんかってことで、響子さんもお姫様役で参加することになります。

これは五代くんが響子さんに似せて作ったお姫様の人形です。

最初は乗り気でなかった響子さんも、いざ人形劇をはじめると一番乗って演技してしまいます。

 

こういうところで響子さんの熱中するタイプに気づく五代くん。

これから先の話でも響子さんが熱中するタイプというのがわかるエピソードが何度か出てきます。

このあたりの性格が高校生のときに教育実習にきた亡くなった旦那さんにはまっていった女子校生の響子さんともリンクするようで、伏線的にでてきているのかもしれません。

熱中して人形劇を行う響子さん、それと交錯や密着して人形劇より響子さんとの距離で舞い上がる五代くん

 

五代くん 王子「遅くなってすいません。」

 

響子さん 姫 「どうしたんです。あんなにお呼びしたのに」

 

(スキンシップで動転してた五代くん)

五代くん 王子 「いえ、決してへんな気をおこしてたんじゃありません」

 

五代くん 王子 「わた、わたしはこここれから、かいじゅうたいじに行ってきます」(セリフが頭から抜けて慌ててる五代くん)

響子さん 姫 「行かないでください。」

五代くん 王子 「はい。」

響子さん 姫 「はいじゃないでしょ。」

五代くん 王子 「あ、そうか」

 

響子さん 姫「王子様、私を捨てて戦いに行くのですね」

     ・・・・・・

響子さん 姫 「愛してます」

五代くん 王子 「管理人さん」

姫に抱きつきます

響子さん 姫 「ちょっと、王子様、あたし姫ですっ、管理人じゃありません」

 

出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より

いつの間にか喜劇になっていきました。

五代くんのすぐ妄想に入ってしまう妄想癖も、まだ彼が幼い、まだ彼が何か足りてないことを暗示している感じで、五代くんの成長とともにこの妄想癖も変化していくのをみていくのも楽しいかもしれません。

劇をめちゃくちゃにした五代くんでしたが、響子さんも自分がなれなかった大学生というのを少し味わえて楽しめた様子でした。

そんなほんわかとした18話だったと言えそうです。

第18話『キャンパス・ドール』というのは

響子さんがキャンパスに来て、お姫様の役で人形劇に参加したお話でした。

響子さんは五代くんの作ったお姫様の人形を手にして一刻館の中に入っていくので、自分に似せて作ってくれたお姫様の人形が嬉しいプレゼントのようなものになったのかもしれません。

素直に話せない感情も人形を通して、素直な感情としての会話で話せるって素敵だなとも感じた回でした。

これからも、めぞん一刻に興味をもっていただければ幸いです。

 

 

 

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