はじめに、第3話『勝手に聖夜』の補足
前回のお話はこちら ↓
浪人生の五代くん、共通一次まであと数週間というクリスマスのシーズンも、美人の管理人さんのことが気になって勉強どころではないという、無限ループにはまっている話でした。
クリスマスイブに思うことは
オセロを管理人さんとしながら
『いかん、こんなことじゃいかん・・・』
とプレゼントを渡そうに渡せないことに自責していますが、ほんとは勉強しなきゃいかんだったはずですが、もはや受験生より、恋愛。
男性が恋愛したら落ちることが多いが、女性が恋愛しても落ちないとどこかで聞いたことがあります。
女性の方がメリハリだったり、恋愛などに惑わされない人が多いのかもしれません。
あくまで私見です。
めぞん一刻についていろいろと掘り下げていこうと思っています
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共通一次試験を明日に控えて、受験生たちはにわかに落ち着きを失う・・・というところからはじまります。
その様子から、明日から試験だと
『五代さんもいたわってあげた方がいいわね』
『朱美さんと四谷さんには厳重に注意しておかなくちゃ』
と管理人さんは思います
この時点で一の瀬のおばさんが外されている時点で、響子さんの中では一の瀬さんはある意味常識人でもあると判断しているのでしょうか。
そんな管理人さんの気持ちも知らずに
『お手上げだ、一刻館は受験生の住むところじゃないからなー』(五代)
『今さらなに言ってんだ。さっさと引っ越しゃよかったじゃないか』(友人・坂本)
『そーはいかんのだ。管理人さんがえらい美人でな。』(五代)
『なんにもしてないんだよなー』(五代)
『おまえ、試験は明日だぞ』(友人・メガネ)
『いや、管理人さんになにもしてないと』(五代)
『なに考えとんじゃ』(友人・坂本)
『ライバルがまた消えた・・・』(友人・メガネ)
と呆れられます。
そのくらい試験直前でもうわの空の五代くん
五代さんの前で、落ちるとかすべるとか、また浪人するとか
冗談でも言っちゃいけませんよ(管理人さん)
と注意している管理人さんですが
四谷さんに聞こえません。もっと大きな声で言ってくださいと言われて
大声で言う管理人さんにグサグサきている五代くん
すべる(四谷さん)
廊下ですべる五代くん
落ちる(四谷さん)
階段からすべり落ちる五代くん
おもしろいですね。空を飛べ(四谷さん)
『できますかっ(`Δ´)!』と五代くん
ここらがテンポの良さを感じるとこです
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靴ひもがきれて不吉だとか縁起が悪いと感じる五代くんに
『気をおとさないで。来年があります。』(四谷さん)
五代くんを茶化す住人たちに『怒りますよ』と管理人さんが言えば
『わかった~管理人さん、浪人に気があるんだ』(朱美さん)
これを聞いた五代くんは
急に元気になって
『管理人さん、あなたの真心に報いるためにがんばります』(五代くん)
単純です。
これをみた3人は
『すっかり本気ですな』(四谷さん)
『気楽な性格だこと』 (朱美さん)
『疲れた・・・』 (管理人さん)
五代くんが浪人するわけです。
その後あっという間に夜になって、なんにも勉強してない五代くんはやっと勉強でもはじめようかとすると、ねずみが原因で一刻館だけが停電になってしまいます。
屋根裏にのぼり、修理を試みようとする管理人さんが
『五代さんの明日がかかっているんだから』(管理人さん)
『ぼくのためにこんなに真剣になっていただいて』(五代さん)
勘違いして管理人さんに迫ろうとして管理人さんが時計の鐘のスイッチをオンにしてしまい、雨の巷に一晩中鳴り響いて近所迷惑になりました。
一刻館の住人もその鐘の音で睡眠不足になりましたが、五代くんも睡眠不足のまま試験会場に行こうと一刻館を出ると、凍った坂道で滑って落ちていきます。
このように次の展開を暗示するかのような描写が散りばめられているのが、めぞんの魅力とも言えます。
四谷さんや朱美さんは茶化すけど、達観したような少し冷めた冷静さが、空回りの五代くんとの対比で面白くしているのもめぞんらしさと言えそうです。
『暁に鐘は鳴る』は
夜明け前に一刻館のこわれた時計台の音がなりはじめたことが重なっていますが、
深読みすると、
浪人だった五代くんが夜明け前をむかえている。
鐘が鳴るというのは
いい意味でお祝いの鐘がなるとも言えるので
浪人生からのご卒業、大学合格の鐘がなるというのも重ねたかったのかもしれません。
ただ、試験前に無駄な時間を過ごしてしまうようなめぐりにある五代くんの合格(春)は遠いのではないかと感じがする終わり方なので
次回第5話タイトルは『春遠からじ!?』となっているのかもしれません。
めぞん一刻に興味をもっていただければ幸いです。