めぞん一刻についていろいろと掘り下げていこうと思っています。
前回のお話はこちら ↓
今回は第7話『春のワサビ』から、注目すべきやりとりをみていこうと思います。
このページの引用元は 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』
第7話『春のワサビ』よりになります。
以降 出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
大家の音無老人が一刻館に久々にやってきました。
管理人さんが『おとうさま』と迎えます
驚く住人たち・・・
朱美 「あんた大家の娘だったのー。」
四谷 「これは陰謀を感じますな。」
朱美 「まさか不良住人をチェックしてたんじゃないでしょうね。」
五代 「人間後ろ暗い所があると、ひがみっぽくなるんですね。」
出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
ここの住人たちは、自分たちが不良住人であることを自覚していても、堂々と不良住人を続けているところが、一刻館の住人たる住人であるかもしれません。
五代くんは響子さんと音無老人が親子と思ってしまい、
『いらっしゃいませ、おとうさん』
と迎えます。
単純なところが五代くんらしいです
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腰を痛めた音無老人に対し、おともを名乗り出る五代くん
五代 「家族団欒に水をさすようでしたら、身を引きますが・・・。」
響子 「そんな意味では。」
音無老人 「ただ赤の他人のきみにそこまで甘えるわけには。」
五代 「赤の他人・・・そんな水くさい。」
五代 「おとうさんと呼ばせてください。」
出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
五代くんらしいですが、このころの五代くんはスタンドプレーもできる若さにまかせた男でした。
初期の五代くんはこんな感じですが、このころ響子さんはまだ五代くんの気持ちを知ってか知らずか・・・。
やっぱり響子さんはにぶい女性です。
鈍感なところが響子さんらしいです。
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音無老人・響子さん・郁子ちゃん(響子の姪)に五代くんも付き添ってお墓参りをすることになります。
音無老人 「きみも、線香の一本もあげてやってくれるかね。」
五代 「そうですね これもなにかの縁ですから。」
手をあわした五代くんが
五代 「あの・・・これ誰の・・・。」
響子 「主人ですの。」
出典 高橋留美子 『めぞん一刻』より
響子さんが嫁いで半年もたたんうちに、惣一郎さんが亡くなってしまったことを知らされます。
その後わかるのですが、響子さんと惣一郎さんは生徒と教師で、響子さんの卒業してから、親の反対を押し切るようなカタチで結婚したことがいずれわかります。
ここで響子さんが未亡人であることが発覚するのです。
未亡人といっても、五代くんと2歳ほどしか変わらない響子さん。
一刻館という古い建物の中で、風変わりな住人と未亡人と貧乏学生という関係が、二人をプラトニックな純愛に変えていくラブコメこそめぞん一刻の魅力のひとつともいえるでしょう。
そのはじまりをつげるような、第7話の春のワサビとは春の衝撃だったのかもしれません。
これからも、めぞん一刻に興味をもっていただければ幸いです。