メンバーの相次ぐ故障などで上位進出も危ぶまれた西の名門・天満屋ですが、プリンセス駅伝2022は1区から上位争いに終始参戦しつつ、力のあるメンバーが良い走りとしてくれたと思います。
結果3位でしたが、非常に見ごたえのあるレースでした。
やはり一番のベテランで実力者の小原怜を1区にもってきた采配が良かったと思います。
他のチームのメンバーなどからも実績では小原が主役級ではあったと言えるので、小原がどのくらい走れるか次第だった感じもあるでしょうが、実力者が確実に2位という順位で持ってきてくれたのが大きかったと思います。
プリンセス駅伝で西の名門・天満屋女子陸上部が31年連続の本戦出場を狙う。主要区間は復調小原怜、主将大東優奈、渡邉桃子らで挑む - ねこぷろ
他のチームも牽制していたので、最後は競り負けてしまいましたが、安心して上位でつなげてくれるところが小原の強さですね。
2区の立迫志穂への良い流れで繋いでくれたのが立迫にもプラスにつながったと思います。
すぐ後ろの4位から追ってきたパナソニックの渡邊菜々美は別格でしたが、いきなり後ろからすごい勢いで抜かれて立迫志穂もオーバーペースにならないか心配されましたが、区間2位以降とはさほど差のない区間10位のタイムで走破しており、期待のルーキーとして十分な走りだったと思います。
1区2区と良い流れで上位で繋がったおかげで前を追う展開でしっかり走れました。
3区は主将になっている大東優奈。
しっかり前を追って、しっかり見せ場を作りながら区間4位での好走。
エース区間を区間トップとも差が18秒ほどの走りでエース区間の重責をしっかり果たしてチームに流れを作ったところがさすがです。
今回前田・松下・小原などの通ってきたチームエースとしての道を今回きちんと区間4位で繋いで、今後に期待の持てる良い走りだったと思います。
ハーフまではしっかり走れているので、今後マラソンデビューに期待したいところです。
マラソンの名門天満屋なので、今後の大東優奈がどこでマラソンデビューしてくるのか注目したいところです。
Sponsored Link
4区はインターナショナル区間で日本人だけで構成される天満屋にとって厳しい区間になりやすいのが例年ですが、𠮷薗栞が走った日本人選手の中ではトップのタイムで区間11位と粘ってくれた。
短い区間で、スピード区間で意外と差がでる区間だけど、前の選手を必死で追う走りをしてくれて良い流れで5区に繋いでくれました。
𠮷薗栞は大学卒のルーキーイヤーですが、即戦力の期待に応える走りといって良いかもしれません。
その流れをうけて5区は渡邉桃子が懸命の走りをしてくれたと思います。
一緒に走った九電工の逸木和香菜は区間新記録というすごいタイムで走り、パナソニックの森田香織も従来の区間記録に迫る勢いで走っているので順位を落としたとか離されたという印象になりやすいですが、渡邉桃子自身は区間3位のタイムで走っており、後半のエース区間と呼ばれる5区で十分エース級の走りをみせていると言えるでしょう。
他のチームのエース格の選手よりも良いタイムで走っています。
九電工の逸木和香菜やパナソニックの森田香織についていくスピードなどには今後課題もあるかもしれませんが、渡邉桃子は昨年活躍した走りを今年も維持できているし、チームとして厳しい構成の中で実力を出しきっているので、今後のマラソンなどでも期待が持てると言えるでしょう。
前田穂南を3区や5区に起用できない流れの中で、3区大東・5区渡邉とその穴を埋めたと言えそうです。
そして6区にまわった前田穂南も万全とは言えない状態で、チームの練習に戻って1週程度という流れの中で区間3位の走りでひとつ順位をあげてフィニッシュしたのは、万全という状態でない中で、今持てる力を発揮したということだと思います。
天満屋はベストの布陣を組めない中で、個々がきちんと今のベストに近い走りを出して良い流れで本大会のクイーンズ駅伝へすすめたといえます。
やはり1区で小原を起用した流れが好走に繋がったと言えるでしょう。
クイーンズ駅伝までは1ヶ月しか時間がありませんが、出場した6人が調子をさらにあげてくることや、今回出場しなかった松下や谷本などの実力者たちも走れる状態になっていけば戦力の底上げが期待できます。
22年の駅伝シーズンをまずまずのカタチでスタートした西の名門天満屋。
全体のレベルも高くなっているだけに、クイーンズ8と言われる8位以内に返り咲くことが今シーズンの目標かもしれません。
マラソンの天満屋と言われる中で、個々の選手が駅伝でも結果を残していくことが良い流れにつながると思います。
Sponsored Link