PEGレシオなどのレシオで分析する
株をはじめたりする人がまず知るのがPERとかではないでしょうか。
PER(株価収益率)で、PER = 現在の株価 ÷ EPS(1株あたり利益)でもとめるのが一般的だとおもわれます。
バリュー株などを投資するときには、指標のひとつとして使えると思うのですが、成長株(グロース銘柄)では将来成長を見越して期待値の乗った株価が形成されるためPERで言えば、30倍以上、100倍を超えるようなPERがつくことも多々あります。
その株価が割高か、割安かをみるのにPEGレシオを使うのも有効になります。
Price Earnings Growth Ratio
PEGレシオとは、PERと利益成長率を割ったものです。
▼PEGレシオの計算式
PEGレシオ = PER ÷ 利益成長率
利益成長率とは、1株あたり利益(EPS)の成長率
利益成長率は1年の数値をとるよりも過去3年くらいの平均値をとるのがより精度があがります。
PEGレシオで判断すると
1倍以下が 割安
1~2倍が 妥当
2倍以上が 割高
と判断できます。
私もこの銘柄が、将来時価いくらになるって考えるときに投資判断(タイミング)などに使います。
割り負け銘柄を探す判断の一つには使えます。
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個人的にレシオと考えているのが売上成長率の伸びです。
利益はあがっていても売上成長率があがっているとも限りません。
そしてその逆もしかり。
ただ、売上というものが伸びるというのはシェア拡大のひとつにもつながるので、シェア拡大などに向けて、順調かどうかというのを判断するために、売上成長率で割ったり、売上成長率と営業利益率の足したもので割ったりして、それをレシオとして考えるようにしています。売上があがったからといっても、利益は変わらないこともあったりしますが、売上が伸びなければ中身の改善だけでは利益を伸ばせなくなることが多いです。逆にシェア拡大していれば、なんらかの合理化や、投資が落ち着いて、安定期や収穫期を迎えた時に急激に利益が生まれたりすることもあるので、個人的には売上や売上+利益といったもので、会社の実力を判断して行く方がより良いかもと考え、PERを成長率で割った値が割安か割高かを相対的に判断していくのが良いのかなと考えます。
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時価総額とは
上場企業の株価に発行済株式数を掛けたものであり、企業価値を評価する際の指標である。
株価 × 発行済株式数 = 時価総額
企業の価値を正当に評価する基準にも用いられます。
市場での価値を正当に判断する基準に適しており、比較対象として使われます。
よく使われる PER(株価収益率)や PBR(株価純資産倍率)との相関関係は
自己資本(純資産) × PBR(株価純資産倍率) (倍)= 時価総額
当期純利益 × PER(株価収益率) (倍)= 時価総額
でもあります。
PERとは
PERとはPrice Earnings Ratioの略で、株価収益率のことです。
株価が1株当たり純利益(EPS:Earnings Per Share)の何倍まで買われているか、
すなわち1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
現在の株価が企業の利益水準に対して
割高か割安かを判断する目安として利用されます。
PERの数値は、低いほうが株価は割安と判断されます。
なお、1株当たり純利益は当期の予想数値を用いるのが一般的です。
業種ごとに水準も異なるので、あくまでも比較対象
個人的な見解でもありますが、
割安・割高を示す尺度にはなりますが、
株は心理と需給が大事で、人気のあるなしで決まる部分も大きいので、
人気のバロメーターとして考えるべきものでもあります。
成熟企業に多い、バリュー株(割安株)では、
人気の度合いや、企業の分析も進んでいるため、
PERなどの指標は重要視される項目のひとつであると考えるが、
グロース株(成長株)では将来の株価を織り込んでいく上で、
PERでは判断材料にかけるので、
PER(株価収益率)を成長率で割ったPEGレシオなどや
時価総額を用いることが分析の理にかなっている。
PER(株価収益率) (倍)= 株価 ÷ EPS(1株当たりの純利益)
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PBRとは
PBRとはPrice Book-value Ratioの略で、株価純資産倍率のことです。
株価が1株当たり純資産(BPS:Book value Per Share)の何倍まで買われているか、
すなわち1株当たり純資産の何倍の値段が付けられているかを見る投資尺度です。
現在の株価が企業の資産価値(解散価値)に対して割高か割安かを判断する目安として利用されます。
PBRの数値は、低いほうが割安と判断されます。
PBR(株価純資産倍率) (倍) = 株価 ÷ 1株当たりの純資産(BPS)
純資産(株主資本)とは、
その会社が持っている資産総額から負債総額を引いた金額のこと。
これは簡単に言えば「会社がいますぐ解散して、持っている資産をすべて売却し、負債をすべて返済した場合に残るお金」と考えることができます。
会社が解散した後に残ったお金は、株式数に応じて株主にすべて分配されます。
そのため、1株あたり純資産とは「会社解散時の株主の1株あたりの取り分」と考えられるわけです。
個人的な見解でもありますが、
PER同様、割安・割高を示す尺度にはなりますが、
株は心理と需給が大事で、人気のあるなしで決まる部分も大きいので、
人気のバロメーターとして考えるべきものでもあります。
PBRが1倍割れしている銘柄も成熟企業では多く、割安=買いとは言えません。
人気のバロメーターゆえに、成熟企業では、過去にいくらくらいの水準で買われていたかを確認すべきであり、BPSがどのくらい平均で増えていっているかを調べ、PERとPEGレシオの関係のように、PBRを増減度で割るなどの価値の分析を進めるべきである。
ROEとは
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率のことをいいます。
これは、株主が拠出した自己資本を用いて企業が株主のためにどれだけの利益をあげたか、つまり株主としての投資効率を測る指標といえます。
ROEは、財務分析をするうえでは、
「売上高純利益率」
「総資本(資産)回転率」
「財務レバレッジ」
に分解することで、その要因分析をすることができます。
ROE(%) = 当期純利益÷自己資本×100
自己資本 = 純資産 - 新株予約権 - 少数株主持分
ROE = 売上高純利益率 × 総資本(資産)回転率 × 財務レバレッジ
※売上高純利益率=当期純利益÷売上高
※総資産回転率=売上高÷総資産
※財務レバレッジ=総資産÷自己資本
ROE(自己資本利益率)は、
企業が自己資本をいかに効率的に運用して利益を生み出したかを表す指標です。
株主の立場から見ると、
自己資本利益率が高い会社は
「自分が投資したお金を使って効率よく稼いでいる会社」であると見ることができます。
逆に、自己資本利益率が低い会社は「経営効率の悪い会社」である判断され、
投資家からのお金も集まりにくくなります。
個人的な主観でいうと、
ROEは
8%以上が投資する価値あり
10%以上が優良
20%以上がかなり優良
自己資本比率が高ければなお良い。
注意
ROEは5%前後の企業が多い。
資産が少ない企業や、自社株を多く持っている企業はROEが高くなるので財務にも目を通す。
PBRが低い企業は、ROEが低い可能性もある。
ROEとROAを比べて判断する。ROEが高くROAが低い場合負債が多い場合がある。
ROAは10%以上が優良企業 5%以上良好
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PSRとは
PSRとは「Price to Sales Ratio」の略称で、株価売上高倍率のことです。
売上高に対して株価が割高か割安かを判断するための指標で、
その会社が赤字の状態でも債務超過の状態でも計算できるのが特徴です。
なので、上場からまだ浅い企業などの割安割高やバイオ関連などの赤字が多い会社でも投資判断するのに使える指標です。
PSR = 時価総額 ÷ 売上高
と簡単です。
個人的な感覚でいうと、1年の売上の何倍の時価総額になっているかがわかるので、
売上がどう伸びているかの成長率や売上に対して利益率が高いと割高にみえるので、利益率などと加味して、総合評価していくことが大事です。
利益率が高く、PSRが低いとなると割安と判断できます。
新興企業の平均値が4倍程度と言われています。
まとめ
PERやPBRやPSRなどの指標は、相対的に割安か割高かを判断しているだけで人気があるなしも判断できます。
なぜ割高でも買われているか、なぜ割安のまま放置されているのかをいろんな視点から分析し人気になりうる株でまだ知られていないだけで放置されている株をみつけることが大事です。
割安=人気ないだけ、人気の出ない要因がある、知られていないなどあるわけですが、
人気の出ない要因のある株だと、投資しても思うようなリターンを得ることができません。
成熟企業になればなるほど、多くの人がみてきているわけですから、人気がないだけという可能性が高まり、人気の出ない要因があると疑うべきです。
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