大勢の人がしていることをしないと損した気分になる。
他人の行動につられる人の心理を群集心理といいます。
何かの売り場で誰かが立ち止まって話を聞いてたり、誰かが興味深そうに聞いてたり、何かを立ち止まってみていたり、列を作ったりしていると、数の正当性という原則が生まれ、みんながやっていることや、多くの人がやっていることに参加しないことは損をしているかもという気がしてくるのが人間の心理のひとつです。
0人ではほぼ無関心です。
たった1人でも注意はひくことができますが、3人の人が同じことをやっていると、それをみた半数の人は気になってしまうようです。
5人以上の人が同じことをやっているとほぼ9割くらいの人が気になってしまうというのが知られています。
Sponsored Link
店頭販売とかのプロが、商品に興味をもったお客にすぐにものを売らずに、お客さんと楽しそうに話をしながら、商品の説明やら実演やらしてさらに2人・3人と気になって足をとめてくれるようになっていくと、自然と商品に関心を持つ人が増えて行ってくれます。
誰もいなければ関心すら持たなかった人が、4~5人の人だかりができているだけで話を聞いてくれたり、関心を持ってくれたり、耳をかたむけてくれたりするようになります。
選挙の演説などでもそうですね。
誰も立ち止まってくれてなければ関心すら持ってもらえませんが、5人ほどでも立ち止まって聞いていると、誰なんだろうとか、どんな話をしているんだろうと関心を持ってくれるようになるのも知られています。
いわゆるサクラとかもこの心理を上手く使っているわけです。
サクラで実態のないウソの売買や行列などのウソの人気をつけることはダメだと思いますが、ただ立ち止まって話をきいているだけとか、人が立ち止まって自分の興味や関心を探る程度の確認を誘発させるくらいのサクラは色々な場所においてマーケティングなどでは重要なことかもしれません。
人は人と違うことをするのが苦手な人もいたり、誰もきいてないしみてないものに立ち止まるというのは、どこかこわいとか不安に覚えるものです。
1人でもいるとそういう不安は少し和らぎ、少しの関心も生まれるし、3人ともなればほぼ不安がなくなり、半数が関心を持ち、5人をこえてくれば何をしているんだろうと9割近くの人が興味を持つのが不思議なものです。
Sponsored Link