パリ五輪のマラソンで、MGCを制して日本代表になった第一生命グループの鈴木優花選手が2時間24分02秒の自己ベストのタイムで6位入賞を果たしました。
終盤勝負できる場所(先頭集団)にいないと話にならないという気持ちを持って、序盤は無理しないで集団の中で流れに乗って走るということができるのが鈴木優花選手の強みです。
ほんとに無駄なことをしないでしっかり勝負処や終盤まで脚を残せるというのが素晴らしいです。
MGCのときもまわりの流れに乗って、目立たないで脚を使わずに常にトップグループの位置につけるというのがMGCの勝因のひとつでもありました。
パリ五輪でも序盤は集団に乗って前がみえるくらいの位置で坂がはじまるまで無理をしないという姿勢で、少し離れても焦らず前を見て走って、その中で勝負のポイントの一つのアップダウンの場面からしっかり前のトップ集団においついて、少なくなっていくトップ集団の中で全体が見渡せる後ろからしっかりついていくということができていたのはMGCの走りを彷彿させる期待感がありました。
苦しい急坂に向かっても脚をなるべく使わないで上手く登るというのができていて、すごく練習が上手くできていたんだろうなと感じたし、下り坂で前がつまるなど走りにくそうな中でもそこで脚を使ってしまわないだけの走り込みができてたり、フィジカルや体幹がしっかりしていて、30キロから外国人のトップ集団がペースアップしたなかで、少し離されながらもストライドが縮むことなく前を追って走っている姿は最後までメダルの可能性を期待してしまいました。
30キロ以降のトップ集団の中で10分台のベスト記録を持つ選手の中で、一人24分台のベストとスピードなどには差がある中で、びっくりするような差をつけられることなく、ストライドも最後まで伸びていたのは、フィジカルや体幹がしっかりして筋力のバランスが良い素晴らしいポテンシャルがあるからだとおもいます。
細すぎず、ムダも少ない中で下半身の強度が日本人マラソン選手屈指でバランスが良いのがほんとすごいです。
なので怪我もしにくい方だろうし、まだまだ伸び代があるように思えます。
ここからさらに上の成績を残していくためには、ピッチをあげることしかないので、今のストライドを生かしながらピッチをあげて勝負していくことが今後の課題になると思われます。
ただ最後メダル争いをしていた5選手に離されながらもその差を大きく広げられなかったのはストライドがしっかりしていたのと、ピッチも落なかったからですから、そのピッチを逆にあげれるようになれば確実にメダル争いもできる選手になりうるのが期待したいところです。
マラソンはいかに脚を使わないで、神経をすり減らさないで、勝負どころまで脚とスタミナ、精神的な気力を残せるかなので、鈴木優花選手はほんと流れに乗りつつ勝負どころまでロスを抑えて走れるというのが強さです。
パリ五輪を走ったマラソン選手の中で最年少が鈴木優花選手です。
つまり、一番若かったので次のオリンピックはもちろんその先の五輪などへのチャンスも十分あるので鈴木優花選手のこれからのキャリアには期待しかないですね。
まだまだ伸びしろの方が多い鈴木優花選手。
6位入賞で、世界陸上代表が決まったと思うので、東京の世界陸上ではメダル争いをしてもらいたいですね。
そこでメダル争いができるのを証明できれば鈴木優花選手が今後日本マラソン界のレジェンドたちと肩を並べる存在にもなりうると言えそうです。
次の五輪は、今回以上の熾烈な代表争いにもなるはずです。
そこでも主役をはるような選手でいるのは間違いない気がします。
鈴木優花選手6位入賞おめでとうございました。
メダルまであと少しだったので悔しさもあるかもしれませんが、楽しんで走れたマラソンだったみたいでそれが伝わってきました。
鈴木優花選手だけでなく第一生命グループ女子陸上競技部もすごい強い選手が多いので第一生命グループの躍進も期待したいですね。
オフィシャルデータ プロフィール
画像など引用させていただきました
引用元
X(旧Twitter)より写真を引用させてもらっています。
引用元
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/athletic_sport/index.html
第一生命グループ女子陸上競技部 HPから写真を引用させてもらっています。
引用元
日本陸上競技連盟公式サイト - Japan Association of Athletics Federations
JAAF 日本陸上競技連盟公式サイト HPから写真を引用させてもらっています。
名前
鈴木 優花
生年月日 1999年 9月 14日
身長 160cm
出身地(都道府県) 秋田県
出身校 (最終) 大東文化大学卒
所属
第一生命グループ女子陸上競技部
主なハーフ・フルマラソン結果
24年 パリオリンピック 2時間24分02秒 6位入賞
23年 第2回マラソングランドチャンピオンシップ 優勝 2時間24分09秒
23年 名古屋ウィメンズマラソン2023 6位 2時間25分46秒
22年 名古屋ウィメンズマラソン2022 5位 2時間25分02秒
19年 夏季ユニバーシアード・ナポリ大会 ハーフマラソン 優勝
19年 日本学生女子(まつえレディース)ハーフマラソン 優勝