第75回朝日杯FS(G1・阪神・芝1600メートル)
今週復帰の武豊騎手騎乗のエコロヴァルツ(父ブラックタイド)は最内枠からのスタートとなりました。
コスモス賞を6馬身差の快勝したが、2着コスモディナーは続くクローバー賞を勝利して阪神ジュベナイルFで9着だった馬。
その馬を前々の競馬から直線だけであがり最速で6馬身差に競り落としているだけに2戦2勝のあとの4ヶ月ぶりとはいえどんなレースをするのか期待していました。
スタートはまずまず良いスタートを切って馬自体は前進気勢が強めで6番手あたりにつけるも外から他の馬がいく中、武豊騎手はペースをみて手綱をひいて折り合いに専念するも外にいたミルテンベルクが後ろから前にいったときぶつかっててそのあと後ろから3頭目くらいで3コーナーから4コーナー最後方で武豊騎手は最内を通りながら直線で外に進出し、前を追いながら、ゆっくりと右ムチで大外に出してそこから持ち替えて左ムチで残り200mで一気に前の馬たちをごぼう抜きし、はやめ抜け出したジャンタルマンタルに迫って2着でゴールしています。
勝ったジャンタルマンタル4コーナー4番手からのはやめ抜け出し、あがり34秒8。
全体のあがりをみても600mから400が11秒9。
400mから200mが11秒2。
ラストが12秒3の流れ。
前にいった馬でかかって先頭までいったシュトラウス以外は、3番手からの紅一点のタガノエルピーダが35秒2のあがりで3着。2番手だったセットアップも7着に残っておりハイペースでも前崩れではないレースでした。
そんななかエコロヴァルツは向こう正面で馬体が当たる不利を受けながら、ペースを見極め最内をまわして直線から追って冷静にムチで外に誘導してからの中にあわせながらの左ムチで、武豊騎手の騎乗も冷静だったし、それに応えるように他の馬が止まったラスト200mで一気に強襲してきたエコロヴァルツのすごい脚は本物だと思います。
エコロヴァルツあがり34秒1は最速です。他の馬も上位にきた馬は34秒台後半の脚を使っていますが、群を抜いています。
最内枠からの大外強襲だけではない不利を受けた厳しいレースだった中、エコロヴァルツはほんとストライドが伸びる良い馬だっていうのを証明したレースだったと思います。
距離短縮のレースだった中、収穫の多いレースだったように思います。
内容的にはクラシックで勝ち負けできそうな素質があるのは間違いなさそう。
父ブラックタイドといえば、キタサンブラックが一番印象にありますが、キタサンブラックに似た勝負根性とストライドがあるような気がします。
キタサンブラックも差しかえしてくるような勝負根性がある馬でしたが、エコロヴァルツも不利を受けても最後まで真面目に走るし、追って伸びる。
コスモス賞で直線だけで圧勝した力は本物ですね。
最後流しているレベルですし。
期待が持てる馬だと思いました。
画像など引用させていただきました
エコロヴァルツ
3戦2勝
朝日杯FS2着
父:ブラックタイド
母:プティプランセス
母の父:キングカメハメハ
コスモス賞時のパドック
引用元
JRA 日本中央競馬会 HPから写真を引用させてもらっています。