10000mで自己記録の更新、日本選手権での優勝のゴールも参加標準に届かなかったことを悔しがった五島莉乃選手。
廣中璃梨佳選手がエントリーから外れて、五島莉乃選手と小海遥選手の一騎打ちの様相が注目された日本陸上競技選手権大会女子10000m。
スタートからペースメーカーのすぐ後ろについた五島莉乃選手。すぐ後ろに小海遥選手がつくカタチで、徐々に二人が他の選手を引き離していく展開に。
ペースメーカーが設定タイムから遅れはじめると5000mからはペースメーカーを抜いて設定タイムを追って独走し、タイムとの争いに。
わずかに遅れながらも必死でタイムを追って、最後もタイムをあげて自己ベストと優勝を手に。
五島莉乃選手にとって自分のペースでペースメーカーの前に出てからの方が持ち味を発揮していました。
単独走でもしっかり前を追える強いメンタルと、限界に近づいてもブレない体幹。
非常に高いレベルで練習を積んできているのがわかるような強さでした。
オリンピック代表を目指す五島莉乃選手にとって、参加標準記録をこえておくことと優勝が今回の目標だっただけに、参加標準記録に14秒ほど足りなかったことに悔しさが残ると思います。
五島莉乃選手はワールドランキングで27位以内には入っていけそうなので、オリンピック出場が可能な位置にはいますが、五島莉乃選手は世界陸上などで日本代表として走ったときに参加標準をクリアしておかないと戦えないという危機感が彼女をおしあげているんだと感じます。
五島莉乃選手にとって日本代表として世界の舞台で戦ってきた経験が、オリンピック出場が叶えば確実にプラスになると思うし、まだまだ成長を続けている五島莉乃選手なので、五島莉乃選手のメンタルがあれば、強くなっていけると思います。
オリンピックの日本代表になることが通過点と考えているのも間違いないと思うので、彼女にはオリンピックの舞台にたどり着いて欲しいと思います。
世界のレベルを感じると心が折れるのはトップアスリートでもよくあります。
そこで折れてしまう選手はその競技で上にはいけなくなるので、種目や競技を変えて世界と戦う道を選んだりします。
負けても、差を感じても自分らしさとその気持ちの強さを持っている選手はそこからはいあがっていけます。
五島莉乃選手には駅伝やトラックやハーフなどでもそうですが、常に自分の走りをしていくメンタルがあります。
それができて世界についていけるかどうかが今の日本トップと世界との差なので、その状況までにはいける選手の一人だと言えるのが五島莉乃選手です。
そのレベルをさらにこえたところでの駆け引きまでが世界なので、その駆け引きに対応しうる可能性を秘めているかという点で考えると、そういうレベルのとこまで成長していくのを期待したい選手ですね。
五島莉乃選手がオリンピックに出れるかはわかりませんが、これからも気持ちの強い五島莉乃選手の走りを応援していきたいですね。
気持ちが前に前にいく選手はまだまだ伸びると思っています。
オフィシャルデータ プロフィール
名前
五島莉乃
生年月日 1997年 10月 29日
出身地(都道府県) 石川県
出身校 (最終) 中央大学卒業
所属
資生堂ランニングクラブ
画像など引用させていただきました
引用元 資生堂ランニングクラブHP
から写真を引用させてもらっています。
引用元
日本陸上競技連盟公式サイト - Japan Association of Athletics Federations
JAAF 日本陸上競技連盟公式サイト HPから写真を引用させてもらっています。
五島莉乃選手の主な記録など
5000m 15分13秒53 (2022/06/12)
10000m 30分53秒31 (2024/05/03)
ハーフマラソン 1時間08分03秒 (2022/02/13)
2024年 第108回日本陸上競技選手権大会 10000m 30分53秒31 優勝
2024年 都道府県対抗女子駅伝 1区 区間賞
2023年 第107回日本陸上競技選手権大会 10000m 4位
2023年 クイーンズ駅伝 1区(7.0km) / 21分27秒 / 区間賞(区間新記録)
2023年 世界陸上競技選手権大会(ハンガリー・ブダペスト)10000m 20位
2023年 10K FACSA Castelló 10㎞ / 30分55秒 / 1位(日本新記録)
2022年 クイーンズ駅伝 5区(10.0km) / 31分40秒 区間賞
2022年 第50回全日本実業団ハーフマラソン
ハーフマラソン / 1時間08分03秒 / 日本人1位
2022年 都道府県対抗女子駅伝 1区 区間賞
2021年 クイーンズ駅伝 5区(10.0km) / 31分28秒 / 区間賞(区間新記録)
など