MGCで伏兵と思われていた鈴木優花選手が堂々たる強さで優勝し、パリ五輪のマラソン日本代表に内定しました。
マラソンのキャリアでは3戦目。
大学時代のキャリアは抜群ですが、社会人になっては大学時代の輝きから少し停滞しそうな雰囲気もありました。
大学1年のときに華々しく大学中長距離界に新星としてあらわれ、その強さは注目されましたが、4年時には不破聖衣来選手の選手の勢いにおされ、実力こそ大学トップながら、印象は不破聖衣来選手の方が強者という印象に変わりました。
そんな学生時代の最後に初マラソンでMGCの切符をとる快挙を果たして、やはり鈴木優花選手は強いという印象を残しましたが、社会人1年目に走った2度目のマラソンでは思うような走りにはならず、悔しさの残る結果だったのかもしれません。
そんな状況下でコツコツ積み上げて、MGCに臨みましたが、キャリアなどからみても伏兵とみられました。そしてその前のレースで挫折にもにた結果からの再挑戦もあったので、自分のレースに臨めた感じもあったと思います。
ある意味本命視されることもなかったので、気楽な立場で臨めたのは完全にプラスでした。
2度目のマラソンほど期待値が高まったレースではなかったのが好走に幸いしたのかもしれません。
鈴木優花選手はマラソン選手にしてはしっかりとした筋肉や肉付きで若さも最も参加者で若いとあって、MGCの天候が他の選手よりはプラスに働いた可能性があります。
雨で天候が悪いと身体を冷やして低体温症などになる選手もいますが、そういう選手は線が細く、無駄な筋肉などが少ないタイプが多いものです。
骨格もしっかりして筋肉量も多そうな鈴木優花選手にとって、他の人よりも低体温症などのリスクが少なかった感じもあったようにもみえます。
それくらいしっかりとした体幹や体つきがたくましい選手です。
またレースも前田穂南選手や、一山麻緒選手などが引っ張ったり動かしたりして、それに細田あい選手や、加世田梨花選手なども動く中で、終始自分のペースに近い集団の中で息をひそめながら脚を残しながら淡々と走ってきた鈴木優花選手が勝負処に脚を残して、最後に切り札として勝負できたのが大きかったなと感じます。
そういう意味では、鈴木優花選手が大学1年のころに都道府県対抗女子に出てきたときに勝負処まで我慢して脚を残して競り合いしていた姿を思い出しました。
そういう意味では勝負師の雰囲気を持った選手です。
MGCで優勝して一気に知名度はあがりました。
そして注目度もあがりました。
そういう選手になるって特別感あって嬉しいことだけど、大変なことでプレッシャーにもなります。
常に結果を残さなければみたいなプレッシャーと戦わないといけない立場にされたのかもしれません。
クイーンズ駅伝では鈴木優花選手はエース区間の3区で出場して区間8位でした。
それでは本人もまわりも納得できないレベルというのが伝わってきます。
大きな舞台で勝つということはそれだけ勝って当たり前、区間トップくらいで走って当たり前とみられてしまう部分があるのです。
これが良い方に循環すれば良いですが、ただのプレッシャーにしかならないで潰してしまうようならば、駅伝は駅伝、マラソンはマラソンという風に割り切れるくらいのメンタルを持てるようになれば大きいと思います。
鈴木優花選手はまだ若いですし、キャリアもまだ浅い部分があります。
まだまだ挑戦者で、実際に世界に対しては挑戦者であるので、結果云々よりらしさを追求してもらいたいです。
スケールが大きく育つ可能性がある選手なのでのびのびと走ってもらいたいですね。
今後の活躍に期待して応援したいと思います。
オフィシャルデータ プロフィール
画像など引用させていただきました
引用元
https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/athletic_sport/index.html
第一生命グループ女子陸上競技部 HPから写真を引用させてもらっています。
引用元
日本陸上競技連盟公式サイト - Japan Association of Athletics Federations
JAAF 日本陸上競技連盟公式サイト HPから写真を引用させてもらっています。
名前
鈴木 優花
生年月日 1999年 9月 14日
身長 160cm
出身地(都道府県) 秋田県
出身校 (最終) 大東文化大学卒
所属
第一生命グループ女子陸上競技部
主なハーフ・フルマラソン結果
23年 第2回マラソングランドチャンピオンシップ 優勝 2時間24分09秒
23年 名古屋ウィメンズマラソン2023 6位 2時間25分46秒
22年 名古屋ウィメンズマラソン2022 5位 2時間25分02秒
19年 夏季ユニバーシアード・ナポリ大会 ハーフマラソン 優勝
19年 日本学生女子(まつえレディース)ハーフマラソン 優勝