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世界陸上ブダペスト・女子マラソンで松田瑞生・加世田梨花・佐藤早也伽が完走。世界への経験を糧に

 

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ハンガリー・ブダペストでおこなわれている世界陸上の女子マラソンに松田瑞生選手・加世田梨花選手・佐藤早也伽選手が出場し完走しました。

松田瑞生選手(28=ダイハツ)は13位で2時間29分15秒。

加世田梨花選手(24=ダイハツ)が19位で2時間31分53秒。

佐藤早也伽選手(29=積水化学)が20位で2時間31分57秒で日本人選手は入賞には届きませんでした。

世界陸上や、オリンピック特有のレースの流れ、非常に厳しい暑さなど大変なレースの中で無事完走された姿をみると拍手を送りたくなります。

日本代表として初々しさから序盤から積極的にレースをすすめようとした加世田梨花選手。

ケガなどの影響もあり、経験をいかして慎重にスタートした松田瑞生選手。

日本代表のプレッシャーを感じながらも、大きな舞台でいつものポジションからレースに入った佐藤早也伽選手。

三人がそれぞれの思惑やタイプやメンタルなどにあわせたレースのスタートで、先頭集団を意識しながら中盤までレースをすすめていった姿勢は素晴らしかったです。

松田瑞生選手はケガの影響などで練習が思うようにいかなかった中、スタートラインにたちその中で懸命な結果を出そうという姿勢と、最後までもってくる力はさすがというしかありません。

松田瑞生選手は練習量などで絶対的な自信をつけるタイプの選手で、走りに軽さはありませんが、力強さは日本屈指というのは間違いないです。

結婚もされていて、キャリアや年齢を考えてもここ1・2年を集大成と考えていると思うので、世界陸上に出て、MGCもとりにいくというのは納得です。

 

 

 

 

 

 

加世田梨花選手はまだまだキャリアが浅いので、伸びしろ十分です。

そんな加世田梨花選手は今回積極的に何かを残そうという意図が感じられました。

チャレンジした中、世界のトップとの距離感っていうのを感じられたことで、今後飛躍につなげていけるのではないかと考えます。

年齢的にもこれからというところなので、日本選手の中心となってキャリアを重ねていくのではないかと期待します。

非常に伸びしろがあるので楽しみにみていきたい選手ですね。

 

佐藤早也伽選手は1月の大阪でアクシデントがあってからの、この世界陸上だったので、その中できちんと完走というのはキャリアをあげていく流れがまたできたのではないかと感じます。

大学生から社会人に入ってトップ選手へと年々かけあがってきた佐藤早也伽選手。

本格的に取り組むのが他のトップ選手よりも遅い部分などから、年齢に対してキャリアも身体もメンタルも良い意味で若く、ここで日本代表を経験したことでさらにと期待できる選手です。

 

3選手ともMGCを控えながら、世界陸上経由のMGCとそれぞれの思惑や意欲が日本のトップ選手であることは間違いないです。

 

有森さんや高橋さんや野口さんの時代と今の時代では、マラソン選手の層や、マラソンという競技自体も変わっています。

日本人選手が強かった時代を栄光時代であるのは間違いないですし、野口さん以来走破タイムが更新されていないという面では、レジェンドである過去のマラソン選手が素晴らしかったのは間違いないですが、今のマラソン選手たちが頑張ってないとか、ダメだとかということではないです。

日本人選手全体のレベルは確実に底上げされてきています。

 

近い将来ブレイクしていく選手たちも出てくるでしょう。

 

全体が底上げしてその中でキャリアを重ねて、レースというものに経験を積むのも大事ですし、トラックや駅伝も含めて競うことで、普段の練習からも競うということがさらに浸透していけばドンドンとブレイクしていく選手は生まれてくる状況ができていくんじゃないかと感じています。

そのためにMGCも意味があると思いますし、それが2回目となりますがそれを積み重ねていくことでドンドンと価値のあるものになっていくと感じます。

前回のMGCと今回のMGCでは全く別物になっていくと感じます。

まずMGCを1ヶ月ほどに控えた世界陸上に、日本のマラソン選手のトップクラスの3選手が走ったということに価値があると思います。

結果は入賞などはなかったとしても、確実に次の階段をのぼる流れは進んでいるというレースだったと思います。

 

結果が全ての世界ですが、その過程をみるとけして悲観するものではないと考えます。

 

 

 

 

 

 

 

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