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サッカー日本代表がドイツに快勝。急に強くなったわけではない。積み重ねか、混迷ドイツの没落か

 

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サッカー日本代表がドイツ代表に2連勝をおさめました。

親善試合ですが、ドイツのホームでという場所、そして調子のあがらなかったドイツは絶対に負けれない試合であったことを考えると、4対1というスコアで勝てたことというのは意味があります。

親善試合の場合、良く言われるのが前半が意味があるもので、選手交代などがドンドンなされる後半は本気度が落ちるとも言われます。

その中で前半も2対1と勝っていたことを考えると、素直にサッカー日本代表が次のステージにのぼりはじめたと言ってもいいと思います。

これは今はじまったものではなく、Jリーグができて、ワールドカップに出場して、それを積み重ねてきて、その積み重ねが今成果としてあがっているもので、今強くなったわけではないのです。

ドイツワールドカップの2006年の時代でも本気のドイツに2対2とかありました。

あの当時と何が変わったのかというと、試合運びが成熟したといっていいでしょう。

ロシアワールドカップそしてカタールワールドカップと勝ちを覚えて、勝者のメンタリティーをつけてきたというべきでしょうか。

選手層も海外組も量だけでなく、全体的な質があがって、いろいろなポジションでチームも核となる選手もでてくるようになったと言えます。

全体的な選手層の底上げがなされた積み重ねの結果だと思います。

 

ワールドカップは勝たなければならない、それを必死で2大会続けた結果、堅守からの速攻という日本に向いたスタイルを確立しつつあります。

もともと組織的に守ることや、規律という部分に関しては日本は優れています。

コンパクトにすることで、組織的に守りやすくし、勤勉に献身的に守るというのは日本人のスタイルにあっています。

またもともと繋ぐサッカーを趣向していた時代もあったので、日本人自体はボールを扱う技術に関しては一定のレベルがあります。

そういう積み重ねに、インテンシティが意識されるようになって戦えるようになってきたということです。

 

 

 

 

結果を求められるワールドカップでは、完成度が低かったために、かなり守備的にポゼッションを捨てるという選択に舵を切っていました。

そこで得たものは、少ない手数でもチャンスを生み出せるということに気づいたと思います。少ない手数で相手のゴールに迫るということはミスは減ります。

ボールをゆっくりまわして保持しているだけでは相手を崩すことができません。そうしているうちにミスは起こります。

サッカーはゴールを奪うスポーツなので保持率が低くても問題はありません。

相手がせめてきているところを奪うと、相手の守備の陣形は崩れていたり、相手の守備の間にスペースが広大に広がっていたりします。

そんなスペースがあれば活躍できる選手をしっかり投入して、そのスペースを活かして、そして少ない手数で相手のゴールに迫れば、ミスが起きることも少ないというわけです。

スペースが空いているならば、ボールを前に運ぶ上でも運びやすいですしね。

それを生かしたのがカウンターサッカーです。

スペインなどのポゼッションサッカーが主流になった時代、日本もそこを追いました。

実際ボールを保持しても得点を多く奪えたかというとなかなか厳しいものでした。

アジア予選でのサッカーと、本番のワールドカップでのサッカーとで戦術を変えないといけないなど、結果コンセプトがぶれました。

 

日本は走るサッカー、走りながら考えるサッカーをしていた時代もありました。

 

それらも悪くなかったのですが、問題は遅攻にあったのです。

 

カタールワールドカップからもうひとつ上にいくために、ただしっかり守るだけでなく、ある程度前からでも全体をコンパクトにしながらインテンシティを意識してはやめに攻撃を潰すときと、そこを破られたときにしっかり守備的に守るというのがなされれば、ドイツ戦のように4対1とかのスコアで相手を倒すこともできるようになったということです。

ドイツ戦をみてわかるように、ボールの扱いはまだドイツの選手の方がうまいです。

そしてボールを奪ってもまたすぐ奪い返されることもあって、相手の網を抜けられないこともあります。

ただサッカーはそういうスポーツなので、少ないチャンスでも上手く持てたときには、これから攻めていく場所にスペースがあったり、相手の陣形が崩れている状態であったりと少ない手数で崩すチャンスもあるということです。

強豪国でも前がかりになれば、そういうバランスの悪さを露呈することは多々あります。

 

日本が目指すべきサッカーは堅守速攻。そしてフレキシブルに前からでもプレスをかけショートカウンターのようなカタチをつくることです。

このスタイルが日本にあったスタイルだと思います。

 

ドイツに勝ったとはいえ、今のドイツは強いドイツではないのは明らかです。

ポゼッション志向で、ゲーゲンプレスやらゲルマン魂のカッコ悪くっても勝ちきるような強さがなくなってしまっています。

ドイツの良さが消えて、見失っている時期なので勝てたとも言えます。

ただ相手のホームでの大勝でのワールドカップに続く連勝は価値があるもので素晴らしいことです。

もともと組織的に戦うヨーロッパの国々とは日本のサッカーはそれなりに通用していたというのも事実です。

それが自信とともに結果につながったことでさらに自信がついていくでしょう。

 

腐ってもドイツはドイツです。

それくらい積み上げてきたものには差があります。

 

日本代表も次の段階へ進むべきときがきています。

守れる、走れる、パスもできる、インテンシティもあがってきた。

個も常に言われて、その個のレベルがいろんなポジションでレベルアップしてきたのが背景にはあると言えます。

 

選手層があがってきて、ヨーロッパの中堅国レベルの強さは確実にあるレベルにはなってきているのは間違いないので、ここからは勝ちきるメンタリティー、堅守速攻をどう進化させていけるかだと思います。

 

 

 

 

 

 

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