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安かろう悪かろうの100均のイメージを変えたダイソーの創業者。また訪れたいと思う商品開発や店舗作りの原点は、催事販売時代にもらったお客さんの偏見や厳しい声。

 

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100円ショップと言えばいくつかあるが「ダイソー」がやっぱり今の100円ショップの地位を作った会社だと思う。

その「ダイソー」を展開する大創産業(広島県東広島市)の創業者である矢野博丈さんが亡くなられたと報じられた。

 

東広島で生まれた会社だが、50年以上になる会社です。

100均といえばスーパーや百貨店などの催し物として1週間程度の期間に限る催事販売が子供時代よくみかけたものでした。

 

当時から安くって何かあるかなと一度はみてみるけど、催事販売のお店って似たようなものが売ってて、売れないものが処分価格とかで安く100均として売っているのかなくらいの印象があったように記憶しています。

 

当時は今のような製品ラインナップには程遠く、どちらかといえば処分品に近いものなども多かったと聞きますが、安かろう悪かろうのイメージを変えるために採算割れになっても商品の品質アップに力を入れるということが行われ、スーパーや百貨店などの信頼を勝ち取っていったとききます。

催事販売の業態から、常設店舗での販売で、安かろう悪かろうのイメージを変えようというのに尽力したのは、矢野博丈さんが催事販売などで必死で商売をしているときに、生のお客の声できついおもいなどをした経験などから、もう一度足を運んでもらえるような店舗にしたいという想いが強かったからだと言われています。

 

 

 

 

100円だから気軽に手にとってもらえるというのが強みでもある分、こんな商品しかないと思われて飽きられたらおしまいという危機感を常にもっていたからだろう。

衝動買いをさせる強みは、次に足を運んだ時にこんな商品が100円で売っているというワクワク感を買い手に与えないといつかは飽きられてしまう。

そんな業態だからこそ商品開発などに力をいれ、安かろう悪かろうのイメージも一新し、処分品を安く売っているというようなイメージを100円均一から取り除き、必要なものや便利なものやワクワクするようなものを安価で高品質というのを実現してきた。

ダイソーを追ったセリアやキャンドゥやワッツなども負けじと展開していって100均のイメージから安かろう悪かろうのイメージは抜けていったと思います。

 

バブル崩壊後、デフレの波に乗って時代の波にも乗ることができたという部分もありますが、安かろう悪かろうでは今の100均は存在してないと思います。

 

 

 

 

 

 

デフレの象徴のひとつとも言える100均かもしれませんが、インフレもあっていくつかの方向転換も迫られている部分もあります。

安かろう悪かろうの時代には戻らないとは思いますが、100均だけでは厳しい中で、200円や500円といった商品も扱うようになっているのがダイソーなど100均の流れです。

 

採算割れでも魅力的な商品をラインアップしてきたダイソーですが、積み重ねてきた企業努力が価格の弾力性にも強みをみせているとしたら、他の100均以上にダイソーブランドを作り上げているのかもしれません。

 

同じようなことがデフレの象徴とも言われたマクドナルドなどでも起こっています。

 

ダイソーに限らず低価格を売りにしてきた会社でも、安かろう悪かろうの印象がなくなって、魅力的な商品を提供して、店舗にワクワクや、立ち寄って何か買いたくなるような心を刺激するような価格帯で魅力的な商品などを提供できるならば、価格弾力性がある会社なのかなと感じます。

 

イメージというものは簡単には変わりません。

良いイメージを植え付けるのにはそれなりの積み重ねが必要で、100均といった低価格においては薄利多売的な商売になるので、そこでの苦労は大変なものだったと思います。

 

100円均一という業態で、流通業界などにも影響を与えたと思いますし、次に来た時にも新たな発見があるような楽しみを提供する商品開発を大事にしたダイソーの創業者矢野博丈さんの功績に触れてご冥福をお祈りしたいと思います。

 

 

 

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