福山市立神辺西中学の3年生三好美羽選手は100mなどの短距離の選手として中学生になる前から注目を集めていましたが、中学1年のとき全国U16の100mA決勝で優勝してからさらに注目を集める存在になっていきました。
#織田記念
— 月陸Online/月刊陸上競技 (@Getsuriku) 2024年4月29日
GP女子100m予選
1組(-1.0)
藏重みう(甲南大) 11.98
青山華依(甲南大) 12.02
松林玲佳(MMG) 12.06
三好美羽(神辺西中) 12.09
兒玉芽生(ミズノ) 12.13 pic.twitter.com/jbCYoD9mRT
三好美羽選手は走り方に特徴がある選手ですが、身体の使い方や動かし方は重心などや向き不向きが存在するので、得意なカタチの中で理にかなったフォームを確立していくことが正解だと思います。
三好美羽選手の武器はスタートからの加速で、トップスピードまでの速さはレジェンドの福島千里さんと同じように他の選手以上に強さを持っていると思います。
低い前傾姿勢のまま100m最後まで身体を回転させて脚を回転させていくのは彼女のスゴさがあります。
身長が高いわけでもないので、日本のトップ選手たちと並ぶとフィジカル面では違いがみれます。
まだ中学生ということもあって筋トレや走り込みなどに無理をしていない中で成長を考えて身体とフォームを作っている段階というのもあって、まだまだ完成形ではないのが魅力的です。
スタートから独特なフォームで前傾姿勢のままはやい回転で左右に身体を揺らしながら、踏み込んだ足に体重を乗せながらそれをまっすぐ推進力に変えることでストライドを稼ぎながらトップスピードへ素早く移行しています。
前傾姿勢のままはやい回転で走りきる分、後半の伸びは課題になります。
多くのトップ選手はフィジカルを生かしてストライドを伸ばすというのをしてくる中、三好美羽選手のはやい回転と推進力ある蹴り足と前傾姿勢で走りきるのは、他のトップ選手以上に難しいことです。
現状ではそこが課題にはなっていますが、まだまだ伸びしろが大きい中学生で、フィジカルも完成していない中で、無理する必要はないレベルだと感じます。
むしろ、未完成の状態で、筋力や骨格の成長にあわせて今できるベストを無理なく作っているならば、今後上手く完成形に近づけて欲しいと思っています。
自分らしい走りのスタイルの中で、最高の個性と能力を持った上で、それを極めていくことで日本陸上界の宝になる走りへ進化していってくれるんじゃないかと期待します。
中学生と、高校生では違いますし、高校生と大学生や社会人とではまた違います。
上手く成長を意識した身体の動かし方や自分の得意な動きやその理論などを意識し、それを意識しながら、オリジナルな完成形をフィジカルが完成していくときに出せるようにしていくかなので、今はまだ結果よりケガとかしないで武器を極めていくことですね。
前傾姿勢で走り抜くのは誰でもできないスゴさがありますが、年齢とともにフィジカルが完成に近づいていけば、身体を起こしてストライドを伸ばすなどでスピードアップに繋げるなど試行錯誤していくんじゃないかなと感じます。
走るのは脚の回転のスピードいわゆるピッチの速さと、1歩の距離、ストライドの大きさで、ピッチをはやくストライドを大きくすることではやく走れることができるのでそのバランスの最適解をみつけていくことです。
三好美羽選手のような走り方は、人にはできない走りが、自分に合った走りだったりするので、型にとらわれずアスリートの道を極めてもっとはやい選手になっていくことを応援したいと思っています。
何か突き抜けるような選手には特別な個性とかあったりします。
今はまだ日本のトップ選手と混ざって走ると完成度で差がついている部分がありますが、まだまだ完成するような年代ではないので、慌てずチャレンジを続けてもらいたいですね。
三好美羽選手は素晴らしいアスリートですが、中学生女子らしい可愛らしさや個性や人柄なども魅力的なアスリートです。
競技でのパフォーマンスと、観客などに対する個性のアピールのパフォーマンスなど中学生らしくキュートだと思います。
アスリートな面とギャップというのは良い個性だと思います。
応援しています。