宝塚記念1番人気を背負い道悪の京都外回り2200mに挑んだドウデュースでしたが結果は6着と残念なものになりました。
ファン投票1位と実際1番人気での出走と、馬場がどうであれ力を示して欲しかったドウデュースでしたが、結果は厳しいものとなりました。
負けたのには理由がつきものですが、それを考えながらみていきましょう。
武豊騎手の言葉から、道悪のせいにしたくないとのこと。
どの馬も馬場の悪いのは気にしていたということなので。
折り合いは悪くなかったし、状態も良い状態だったようです。
ドウデュース自体は道中にいきたがっていたので走る気がなかったというわけではなかったようです。
ただ勝負どころの3コーナーから4コーナーにかけて同じ位置にいた勝ち馬や1列前にいた2着馬などが動きだした中で、騎手が動かなかったかワンテンポ待ったかは定かではないですが、勝ったブローザホーンは馬なりで進んでいった中、遅れたドウデュースは馬の進み具合や手応えがやや鈍かったのがあったのかと思われます。
その中、ブローザホーンが進んでいってそのすぐ後をひと呼吸おいてソールオリエンスが外を選択してあがっていこうとしたので、ドウデュースと武豊騎手はグリーンベルトギリギリを狙って距離のロスを避けて内を狙ったのが結果最後の伸びの差だったかなと思います。
ブローザホーンとソールオリエンスがあがり34秒0であがっているのに対して、ドウデュースはその次のあがりタイムの34秒3で走っています。
ドウデュースより上位に入った馬は最後の直線外ラチに近い大外の馬場を走っている中で、ドウデュースは最後の直線馬場の4分~5分どころグリーンベルトの最内のラインでそこより内を通った馬は1頭だけで、他の馬はドウデュースより外の馬場を選択しているので、最終的に伸びの差が差が付いたのは結果的に馬場の選択の差になってしまったと言えるでしょう。
それでも一番後ろから馬場のギリギリのところを走った中で、結果6着まで走っているのでドウデュース自体が力負けしたということではないですね。
その馬場でも懸命に併せた馬は競り落としていった感じで、上位に入った馬たちとは通った馬場がちがいすぎたので、悲観することはないと考えます。
武豊騎手の騎乗も坂を下っていくところでソールオリエンスが外をあがっていこうとしたので、その後を追って外に持ち出した場合どうだったかは難しい場面です。
なのでギリギリのグリーンベルトを狙うという選択は、武豊騎手の騎乗に問題があったとは言えません。
他の馬が全て外に外に流れたため、さらに外からというとそこから33秒台の脚が使えたかは難しそうなので、結果競馬のアヤであったと言える内容です。
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最後方からの競馬をしいられた時点で他の馬の動きにあわせて競馬になってしまうので、その中で勝ちを狙っていく競馬で、結果としてこっちのが方が良かったかもというのはよくあることで、今回の宝塚では最後方からの競馬で他の馬が外を狙ってポジションを上げていく中で、さらに外が難しい状況だと判断した武豊騎手の判断は間違った選択とは言えない感じですね。
勝った馬と騎手が一番良いタイミングで一番良いコースを選択してあがっていったというのが結果論で、それを捉えることができたかというとさすがに難しかったんじゃないかなというのが結論になりそうです。
勝った馬は終始外目の良い馬場を選択しており、内枠に入ったドウデュースも馬場のギリギリのところを選択しながらの競馬で、その差が結果として勝負処での手応えや反応の差につながったと言えそうです。
それも勝負のアヤですね。
ドウデュースは道悪が得意ではないにしても、あがりタイムや通った馬場の違いを考えると力があるところを示しています。
なので、武豊騎手からしてみれば、力負けでもないし、道悪がダメだったというわけではないという気持ちになるでしょう。
また後方から競馬になれば他の馬次第になるので、その選択の中から判断していくわけで、結果としてこっちの方が良かったのではというのはよくあることです。
2番人気のジャスティンパレスがあがり35秒9で10着にやぶれているのをみると、ドウデュースは最後までしっかり走っていると思います。
ただ通った馬場の差が最後の差なのでこれは結果論で馬場の大外に出した騎手が正解だったということです。
なので、ドウデュースはたしかに馬場を嫌がっていつもの反応はなかったが、それでも馬はしっかり最後まで走っているというわけです。
他の馬に比べて得意な馬場ではないにしろ、ドウデュースも十分にこなせるだけの力はあったという風にみるべきです。
ただ馬場を気にしながら走っていた分、勝負どころでドウデュース自身が加速していくことはなかったので、その手応えから外もいっぱいだし、外へ外へでていくより馬の距離のロスを避けてグリーンベルトギリギリで勝負と考えた武豊騎手の判断も間違いとは言えないので、競馬のアヤですね。
馬場が悪いので前半スローになってラスト4ハロンが11秒台の流れになっているので、その中で最後方からの競馬というのは難しかったのもあると思います。
ドウデュース自身が折り合い面で前目につけれない部分があるのが結果として馬場の悪い内からになると最後方からの競馬という1コーナーになってしまうという感じもあったと言えるでしょう。
ドウデュースは道悪は得意ではないが、十分克服可能。
ただ折り合いから脚質が後ろからということで選択肢が道悪になると不利には働く可能性が出ること、勝負処で良馬場のような手応えではないが、馬は最後まで頑張って走っていることがわかる感じでしょうか。
先行してレースをしてもそれなりに走った気がしますが、ルメール騎手のジャスティンパレスがそれをやって結果馬場がダメだったのを確認しているので、ドウデュースがどうだったかはやってみないとわからないでしょう。
武豊騎手はドウデュースが人気を背負っていたことから、折り合いを意識してドウデュースらしい競馬を選択したわけですが、結果それで後手を踏まざるを得ない競馬になったので、ドウデュースが馬場がどうかをほんとに確認するならば、先行させてみるという競馬もありだったのかもしれません。
天皇賞秋などではそれなりにポジションをとりにいくことも可能だったので、チャレンジという意味では馬場の道悪がどうなのかを確認するのは前目の競馬でも良かったのかもしれません。
結果として力負けでもないので次は期待したいし、期待できると思いますし、どこでどのレースに出てくるかわかりませんが、応援していきたいと思います。
画像など引用させていただきました
ドウデュース[牡4・鹿毛]
父:ハーツクライ
母:ダストアンドダイヤモンズ
14戦6勝[6-1-1-6]
主な勝ち鞍
有馬記念 (GⅠ)
東京優駿(GⅠ)
朝日杯FS(GⅠ)
京都記念(GⅡ)
引用元
JRA 日本中央競馬会 HPから写真を引用させてもらっています。