秋のかごしま国体からの奥本菜瑠海(おくもとなるみ)選手の走りは常に印象的でした。
積極的に前に出る姿勢は高校生になってからも一貫していました。
1年生のときに地元岡山の高校駅伝岡山大会でみたときから、この選手は強くなるなあという雰囲気を持っていました。
なので何度も奥本菜瑠海選手を取り上げてきました。
【#日本選手権クロカン】U20女子6km
— 家庭菜園「あったかファーム」since2022~さらなる高みと深みをめざして (@mima2022_1) 2024年2月25日
🥇#奥本菜瑠海(#大分東明)
🥈#下森美咲(#北九州市立)
🥉#村上美優(#成田)
(撮影・井上翔太)#陸上 #4years #クロカン pic.twitter.com/wDRRuvNXbr
かごしま国体では、最初から外国人留学生たちについていき、日本人トップで日本人高校生のシーズンベストを記録。
その勢いをもって、全国高校駅伝1区に3年連続出場。
1年・2年時と同様、積極的に先頭に出ていく姿に奥本菜瑠海選手のメンタルの強さと、今後の成長を感じました。
全国高校駅伝では序盤から奥本菜瑠海選手が飛び出し、それについていった立命館宇治の山本釉未選手との最後までのデッドヒートは見ごたえがありました。
常に全国上位に顔を出す山本釉未選手が国体で奥本選手に逃げ切られたという感じと、国体に続いて勝つという気持ちのこもった奥本菜瑠海選手の競り合いは意地と意地の張り合いに感じられました。
常に積極的にひかない奥本菜瑠海選手の走りが区間賞を引き寄せたと感じられる走りでした。
都道府県対抗女子駅伝でも1区をまかされると、並み居る社会人や大学生などの実力者を相手にトラックから仕掛けて先頭でレースを進めました。
同様の走りをする五島莉乃選手に先頭を譲ってしまいますが、その後も2番手集団として五島莉乃選手を追いかけて挑んでいく姿はひかない奥本菜瑠海選手らしい走りでした。
そのレースでは五島莉乃選手のペースにオーバーペースで潰されてしまいますが、それでも自分らしいレースにこだわって走る奥本菜瑠海選手の走りは印象深かったと思います。
U20女子クロスカントリーでは昨年も好走しましたが、今年も最初から堂々と先頭を走り続け、最後まで誰も寄せ付けずに逃げ切るという強いレースをみせてU20女子クロスカントリーで優勝を果たしました。
奥本菜瑠海選手の走りは強くなる選手の走りをしています。
メンタルが強くないとできない走りです。
五島莉乃選手もそうですが、廣中璃梨佳選手もそうでした。
新谷仁美選手などもとにかく前にいく走りをしてきてその強さを示してきました。
かけひき云々もあったとしても、まず自分で引っ張るという強いメンタルがトラックにしてもロードにしても中長距離の競技では強さに変わっていきます。
失敗を恐れずチャレンジしていくメンタルの強さ、これは大きな武器です。
自分の限界に挑戦するかのような走りが奥本菜瑠海選手を強い選手にしてきたと感じます。
これからも奥本菜瑠海選手らしい走りをドンドン貫いていって、オリンピックなどで活躍する選手になって欲しいなと応援しています。
高校3年間であきらかにフィジカルが強くなって体幹が強くなっている走りで実業団の日立に進むみたいですが、日立もマラソンなどでも活躍する選手などもいるし、駅伝でも強くなってきているチームです。
奥本菜瑠海選手の加入は日立を強くすると思いますし、奥本菜瑠海選手も飛躍していってくれると期待しています。