- 前田穂南選手とは
- 天満屋女子陸上部
- 初マラソン 大阪国際女子マラソン2017
- MGCをかけて、マラソン2戦目は北海道マラソン
- 2度目の大阪女子マラソン
- 初の海外マラソン挑戦 マラソン4戦目はベルリン
- 強いぞ前田穂南。山陽女子ロードレース2018
- 悔しかった東京マラソン
- チーム内の高い競走と、ライバル視できる面々との争い
前田穂南選手とは
前田 穂南 (まえだ ほなみ)
1996年7月17日生まれ
兵庫県尼崎市出身
小さな頃から校内マラソンなどで活躍し、
走ることに自信をつける。
小学高学年の頃から陸上競技に取り組みはじめ、
狙って校内マラソン1位を6年時には果たす。
中学に入ってからは中距離で才能をみせて、
尼崎市中学校総合体育陸上大会で、
800m走・1500m走で2種目制覇など
才能を伸ばしていく。
中学卒業後は
大阪府の陸上強豪校である大阪薫英女学院高等学校に入学
大阪府の大会で
1500m走などで優勝なども果たすが
強豪校ゆえに都大路の5人のメンバー入りできず
全国高校駅伝には出場できなかった。
しかしながら、
高い才能や能力・伸びしろなどを見込まれて
実業団の名門・天満屋女子陸上部から声が掛かる。
所属は 天満屋 2015年入社
現在は2009年入社の小原怜選手 2013年入社の谷本観月選手
に次ぐ3番目の古株で
小原・谷本・前田と古株3人がMGCで
オリンピック代表を狙っている。
天満屋チームは
その3人がメンバーの半数以上を占める
高卒1・2年目の新人を引っ張り
三宅紗蘭選手のようなルーキーが出てくるなど
良い状態と言える。
出身校は 大阪薫英女学院高校卒
166センチの長身、色白。
手足の長さが、長距離向き。
喋り方などはおっとりゆっくりだが、
負けん気の強さは、かなり強い。
細くスレンダーな体型だが、食欲旺盛
一見はやくなさそうに見えるフォームだが、
手足の長さと蹴り足のロスのない長距離向きなフォームで
内外ともに陸上専門家から高い評価を受ける。
MGCでオリンピックの切符を掴む戦いに挑む。
前田穂南 特集 天満屋 金の卵 news every/TV 2020東京オリンピック マラソン
前田穂南選手の主な記録
1500m
4分28秒15
3,000m
9分23秒06
5,000m
15分38秒16
10,000m
32分13秒87
ハーフマラソン
1時間9分12秒
フルマラソン
2時間23分48秒
2017北海道マラソン 優勝
2018大阪女子マラソン 2位
2018山陽女子ロードレース ハーフ 優勝
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天満屋女子陸上部
天満屋女子陸上部は
マラソンの名門です。
数々のオリンピックや世界陸上の
マラソン代表になる選手を送り出してきました。
2018年のクイーンズ駅伝では
2位になるほど今勢いのあるチームです。
2009年入社の小原怜選手
2013年入社の谷本観月選手
2015年入社の前田穂南選手
と3人がMGCの切符を獲得しました。
選手の成長や状態をみながら、
10キロ
10キロからハーフ
ハーフからマラソンへと
1年ごとにステップアップさせている感じがします。
前田選手や谷本選手なども近年、
このステップでマラソンにステップアップしていきました。
前田選手は2016年末の山陽女子ロードレースのハーフを経て
2017年にマラソンデビューを果たします。
初マラソン 大阪国際女子マラソン2017
大阪国際女子マラソン2017
でマラソンデビュー
ネクストヒロイン枠での出場
2時間32分19秒で12位
そのときの優勝者は
天満屋の先輩 重友 梨佐 選手
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MGCをかけて、マラソン2戦目は北海道マラソン
北海道マラソン2017 に出場
そして優勝 (2:28:48)
優勝でMGCへの出場権を獲得
夏のマラソンを制し、MGCファイナリスト第1号
デビューの大阪から半年後の北海道で
大きく飛躍をみせる。
自身のタイムも3分半縮め、初優勝とともに、マラソンでの成長をみせる。
優勝を狙い、グランドチャンピオンシップ出場資格を狙い練習に取り組んできた。
目標が達成できてすごくこれからレースを経験して、
東京五輪へ向け頑張っていきたい
体のきつさはあったが、我慢しどころだなと思った
ゴール目指して走りきりました
東京オリンピックの資格を取って、
世界でしっかり戦えるようにメダルを取りたいと思っています
2度目の大阪女子マラソン
山陽女子ロードレース2017を経て(ハーフ7位)
2度目の大阪をデビュー1年後に
MGCの切符を持ってチャレンジのレースとなる。
3度目のマラソンとなった大阪は、初マラソンの舞台。
MGCの権利をとっていたため、
レース中盤に積極的に仕掛ける。
負けん気の強さと、積極性をみせる
結果、松田瑞生選手に逆転を許すも、
果敢なレース運びと、
一年前の自身のタイムと、自己ベストも5分縮める
レースごとに成長をみせる。
大阪国際女子マラソン2018
2時間23分48秒 2位 <自己新>
目標は2時間26分切りだった。それはうれしいですが。次は絶対に勝ちたいです
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初の海外マラソン挑戦 マラソン4戦目はベルリン
北海道マラソンでMGCの切符獲得したときに
MGCまでにいろんなチャレンジや経験をしていくといっていたように、
海外マラソンに挑みました。
ベルリンマラソン2018 で
2時間25分23秒 7位 (日本人2位)
初の海外マラソン
チームの先輩 小原 怜 選手とともに出場。
自己記録を更新するペースで走り続けたが、後半徐々に失速も日本人2位では走りきり
小原 怜 選手 に先着
チームの先輩 小原 怜 選手も10位でフィニッシュながら2レースの合計タイムでMGCファイナリストに
自己ベストを狙っていたから、思ったより走れなかったのは悔しい。スピード面は力不足だから、しっかり対応できるように耐えられる体にしていきたい
強いぞ前田穂南。山陽女子ロードレース2018
圧巻は山陽女子ロードレース。
スタート直後から、
実力選手を引き離して、
独走。
スピードの持続性と、
気持ちの強さをみせつけた。
先輩の小原怜選手らを完全に抑えての優勝。
復調途中であったとはいえ、
小原怜選手がその後、
大阪国際女子マラソン2019で
日本人最高の2位となった
その後谷本選手・福士選手・中野選手・池満選手もMGCの切符を獲得
既に獲得してた岩出選手・小原選手・前田選手と
レベルの高い大会だったと言える。
山陽女子ロードレース(ハーフマラソン)2018の上位順位
① 前田 穂南
② エリー・パシュリー
③ 小原 怜
④ 山ノ内 みなみ
⑤ 谷本 観月
⑥ 福士 加代子
⑦ 菊地 優子
⑧ 猪原 千佳
⑨ 中野 円花
⑩ 鈴木 千晴
⑪ 上杉 真穂
⑫ 松山 芽生
⑬ 吉冨 博子
⑭ 池満 綾乃
⑮ 野村 沙世
⑯ 佐藤 奈々
⑰ 松下 菜摘
⑱ 岩出 玲亜
⑲ 沼田 未知
⑳ 後藤 みのり
悔しかった東京マラソン
東京マラソン2019に出場。
有力選手として自己ベストの更新や優勝争いも期待されたが、
天気が思ったよりはやく悪化して雨の中での寒いレースになりました。
ハイペースでついていった選手たちが、
身体が冷えて、ガス欠を起こすと、
低体脂肪の選手ほど、
身体がはやく動かなくなっていき、
さらに身体が動かないので、スピードや運動量が落ちて、
体温が下がり、身体が動かなくなるという悪循環にはまってしまうような
厳しいレースに、前田穂南選手も、
中盤からのタイムの落ち方をみていると、
相当苦しいレースになったのだなっていうのがわかります。
結果は2時間31分42秒で12位。
日本人では一山麻緒選手に次いで2位
過去の持ちタイムや、レースなどを含めても、
夏の北海道とかよりもタイムが悪く、
デビュー戦のタイムをやっと上回れたくらいのタイムを考えると、
低体脂肪の前田選手にとって
2019東京マラソンの気象条件はかなりきつかったのかなと考えます。
チーム内の高い競走と、ライバル視できる面々との争い
同じ天満屋のチーム内では
2009年入社の小原怜選手
2013年入社の谷本観月選手が
MGCの切符を持って東京オリンピックを目指しています。
スピードと強さを持っている小原選手と
粘り強さと気持ちの強さを持った谷本選手
高いレベルでのチーム内競争も期待できます。
松田瑞生選手は高校の一年上の先輩にあたる。
松田瑞生選手には大阪国際女子マラソン2018とベルリンマラソン2018で先着をゆるしている。
2018年11月25日に行われたクイーンズ駅伝では3区のエース区間で松田選手とほぼ同時にスタート
区間タイムでも順位でも先着を果たすタイムは区間5位
松田選手は同じMGCファイナリストで、高校の先輩後輩関係にもあたるので今後も意識せざるを得ない存在かも。
2019年全国都道府県対抗女子駅伝では
9区で区間3位。
そのときの区間2位は鈴木亜由子選手
マラソンを1回しか走っていない鈴木亜由子選手ですが、
スピードや潜在能力の高さから
東京オリンピック代表の最右翼に推す声も多い
区間6位だった一山麻緒選手には、東京マラソンで
先着を許している 。
年も近いので、意識する選手の一人といっても良いだろう。
女子は
小原選手・前田選手・谷本選手の天満屋
福士選手・一山選手・安藤選手のワコール
鈴木選手・関根選手の日本郵政グループ
松田選手・前田選手のダイハツ
この4チームで10人。
岩出選手(アンダーアーマー)
野上選手(十八銀行)
中野選手(ノーリツ)
上原選手(第一生命グループ)
池満選手(鹿児島銀行)
の15人でいよいよ9月に勝負の時を迎えます。
前田穂南(まえだほなみ)選手はトップも狙えると思っています。
負けん気の強さと、
日本人にも少ないロスのない手足の長さを生かした
マラソン向きのポテンシャルをもって
良いレースをしてもらいたいなと応援しています。
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