前田穂南選手の優勝で
MGCこと
マラソングランドチャンピオンシップは終わりました。
前田選手は、夏の北海道マラソンでも優勝していますし、
今回も独走になっても、最後の坂まではほんとに強かった。
山陽女子ロードレースで、
スタートしてからすぐに飛び出て、
グングンと離していき、
他の選手を寄せ付けずに優勝したレースが
未だに印象に残っています。
そのときも小原選手や福士選手や岩出選手らを抑えて優勝しています。
そのレースをみていた人だったら
今回のレースも前田穂南選手がこういうレースができることを予想できたでしょう。
3月の東京マラソンでは
低体温症になったなかで一山選手に続いて意地で日本人2位でゴールもしてます。
悪いながらでも走れる選手になっているのは、
マラソンの地力が完全についているので、
前田選手はさらなるスピード強化ができれば
国内では手に負えない選手になっていく可能性があります。
先輩でチームのWエースとして今回も3位に入った小原怜選手も、
前田選手のストイックさには一目置いていると思います。
練習量も質も高いと。
あとはスゥーっといく力があるので、
切り替えれる力も強化できれば、さらに強い選手になると思います。
クイーンズ駅伝などでも活躍が期待される天満屋チームで
小原怜選手・世界陸上にいく谷本観月選手・松下選手や三宅選手などとともに
駅伝でも頑張ってマラソンでの武器を鍛えてもらいたいところです。
本番の東京オリンピックは今日より暑いと思いますが、
今日のレースっぷりなどからみれば
暑さは問題ない感じかもしれません。
そしてスピードでは海外の選手と比べると
劣っている部分はありますが、
夏のマラソンでは、今日くらいの力が出せるのであれば、
スピードにもついていけると思います。
先行力も、気持ちの強さもあるので、
ほんとあと一年をうまく過ごして欲しいですね。
まさしく本番でも楽しみな選手だといえるんじゃないでしょうか。
本番では30キロまでは抜け出すような展開にはならないと思います。
辛抱しながら、ロスの少ないフォームで
勝負どころまで走ってから、大阪でみせたような、山陽女子ロードレースでみせたような強い行き足をみせれるかというのが大事になってきます。
このままマラソンは出ずに直行という流れもあると思いますが、
海外などで良いレースがあれば試走してもらいたいくらいです。
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2位に入った鈴木亜由子選手は、
マラソンがこわいというのを経験できたのが大きかったように思います。
さすがの鈴木亜由子選手でも、
ストライドが縮まってしまって、脚を使い切ってしまっていました。
ピッチが気持ちで動かせていたので、
最後までストップとならず、
小原怜選手の猛追をかわせたと思います。
ピッチでカバーできたのはさすがです。
鈴木選手は今回のレースで2戦目です。
持っているスピードは日本トップクラスです。
内定を掴んだので直にオリンピックにいけますが、
鈴木亜由子選手には、レースにでて経験を積んでもらいたいと思います。
それは代表になることが目的から、勝負できる選手になってもらいたいからです。
もちろん今後も伸びる選手だと思いますが、
40キロ走とほんとのレースとでは強度が違います。
国内のレースではなく、どこか良いレースがあれば海外のレースでも参加して経験を積んでオリンピックにでてもらいたいものです。
期待できるランナーだからこそです。
今回で3枠中の2枠が決定しました。
あと1枠は埼玉・大阪・名古屋で2時間22分22秒よりはやく走った選手がいれば
その最速で走った選手に決まりますし、
いなければ今日3位に入った小原怜選手で決まります。
今日4位になった松田瑞生選手などは地元大阪で
勝負しにくるんじゃないでしょうか。
2時間22分22秒というのは
男子に比べると難しいタイムではないと思います。
埼玉はともかく、大阪と名古屋では狙えるタイムだと思います。
タイムだけを狙って、
勝負にくるわけですから、
このタイムをこえる選手が出てくる可能性が高いと読んでおいた方が良いでしょう。
松田選手の他にも、一山選手や、今回出てない関根選手らも出てくるでしょうし、
おそらく大阪か名古屋に小原怜選手も出てくると思います。
小原怜選手は2位に4秒差まで詰めたわけですから、
最後の追い込みは素晴らしいものがありました。
40キロを越えた時点で30秒以上の差があったわけですから。
良い選手がタイムを目指して競い合って走れば、
おのずと良い結果がついてきやすいと思います。
小原怜選手は今回掴みとることができなかったのと、優勝ができてないので、
大阪か、名古屋で他の選手を抑えるつもりで
強い小原怜選手をみせてもらいたいところです。
それだけの選手だと思います。
そして大阪や名古屋には良い選手が揃って、タイムと優勝を目指して
勝負をかけて走ってくると思います。
過去にも最後に切符をとった選手が本番で好走していたりというのがあります。
間違いなく日本女子マラソンのレベルを引き上げる戦いが繰り広げられると思うので、
楽しみだと思います。
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